ぐるぐる その2

□クリスマスの奇跡
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「あのねー、明後日のクリスマスは、ママとパパとお家でケーキ食べるの!」





『いいわね!先生もお肉食べようかな〜〜』





「マホ先生、彼氏いないからひとりぼっちなんでしょ!」





『な!先生にだって彼氏くらいいますー!』





「でもマホ先生が彼氏といたところなんて一回も見たことねーもん!先生の嘘つきー」




『なんだってえ?!』





榎本マホ。


アカデミーの教師をやっている。


子どもたちは生意気だけれど、みんな可愛い。










話題にあった通り世間はもうすぐクリスマス。





彼氏がどうのとか言われてたけれど、いるっていうのは間違っていない。




けれど、会えなくなってからもう3年が経とうとしていた。












―――
――





6年前のクリスマス―






『売れ残り同士、楽しくクリスマスが過ごせたねー』




「……売れ残りって言い方、やめろよ…」





『あはは、ごめん。シカマルは里の参謀さんだから私と違ってモテるかー。あ、ねえ、あれ見て!!』




「わ、すげーな」




6年前、木ノ葉の里にクリスマスというイベントが浸透した頃、街はカップルや家族連れでにぎわっていた。





私はというと、女性陣が全員彼氏持ちでデートをするという現実をようやく理解し、たまたま任務が一緒だったシカマルに相談したところ、デートっぽいことをしてくれることとなったのだった。





そして、火影邸の目の前には巨大なツリーが輝きを見せていたのだった。





『これがクリスマスツリーか…すごく綺麗だね』




「…そうだな」
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