ぐるぐる その2

□願いを叶えるサンタさん
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「里も大分平和になったのに、ここでの仕事は減らないもんだねえ…」




今日も寝ぐせいっぱいの銀髪をポリポリとかきながらため息をつく、私のすぐ隣の人物。






『カカシ様がここで色々動いてくださっているから里が平和なんですよ』





「様ってやめてヨ…まあ、それもそうか」





自分で納得しながら作業に戻ったが、すぐに何か思い出したようでこちらに向き直った。






「そういえば、マホ。今月の24日と25日はどちらが非番がいいかな?」





『24と25ですか…特に用事もないので、私はどちらも出勤でいいのですが』





「え?でも、年頃の男女はクリスマスだなんだのって賑わってるじゃない」





『あー…はは、私、そういう相手、いないので…』




「お誘いくらいはあるでしょう。マホはいつもよく働いてくれているんだから、少しワガママ言ってもいいいんだよ?」




『ワガママ、ですか……。本当に言ってもいいんですか?』




「うん。マホのためなら、頑張っちゃうよ〜?」



『じゃあ……』










ーーー
ーー







こうして私はカカシ様との取り引きに勝った。




そして、24日。





「うス。今日はよろしくお願いします」




『シカマルくん、よろしくね』





ーカカシ様をお休みにして下さいー




これが私の言ったワガママだった。



叶えてくれると言った手前、断れなくなったカカシ様は、しぶしぶ自分を休みにしてくれた。
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