ぐるぐる その2

□ツンデレ王子
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ヒナ「サスケくんとやるなんて、マホちゃんすごいね」




『私に、出来るかな…』




ヒナ「前に同じ班だったとき、優しかったよ。ナルトくんはいつも怒られてたけど」




『そう、なんだ……』





彼が、優しい……?



高校入ってからいままで、彼の事優しいと思ったことは一度もない。




「オイ」




『さっちゃ……あっ……』




「今週中にセリフ覚えて来いよ。足手まといになるんじゃねーぞ」




私のことをじっと睨むと、そう言い捨てて彼は去っていった。




『ヒナちゃん…全然優しくないよ……』




ヒナ「あ、れ……?」





理由は分かってるんだけどね。









―――
――






『ただいま…』





「マホ!今日はとっても美味しい料理作ったのよ!だからお隣に持っていきなさい」





『え…』



ママからの提案に顔が引きつる。



「今日はいっちゃんもいるみたいだし、ね、お願い??」






ママの、お願い?に敵ったことはない。


自分で言うのもヘンだけど、地味な私なんかと違ってママはとっても美人だから。






仕方なく夕飯を持って隣のベルを鳴らした。









「マホ、久しぶりだね」




『いっちゃん。ママが夕飯どうぞって』




「ありがとうな!マホも上がっていけよ」




いっちゃんことうちはイタチ。

凄く優しいお兄さん的な幼なじみなんだ。




これで分かったかと思う。


私の隣はうちは家。


幼なじみのうちはサスケの家なんだ。






イタ「サスケ!夕飯にするぞ」




「…分かった」



『あ……』
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