ぐるぐる その2

□ハートの花びら
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私は周りから、つくづく運がない人だと言われる。



同期を見ていても、活躍している人たちはみんな上忍になっていて雑用ばかりの私は可哀想だと。






けれど私は運がないとは思ったことはない。





雑用を任されて嫌だと思った事はないし、人に忍術を教えられるほどの技術はないから、中忍であることに満足している。




それに…






「今日はマジで助かった。ありがとうな」





『い、いいの…役に立てたなら、よかった…むしろごめんね、ご飯ごちそうになってしまって』




「いや、いいんだ。これくらいのことしなきゃ俺の気が済まねえ」






火影邸での雑用が多いと、自然と彼と会える機会が増える。

今日はお礼にと夕飯をごちそうになって、挙句自宅まで送ってもらってしまっている。

そういう小さな優しさに何度もときめいた。






片想いしてから、何年経つんだろう…。





「…にしてもマホってよ、つくづく運がないよな。今日もこうやっていくつ雑用頼まれてるんだよ」





『でも、頼まれるのって嫌なことじゃないから…』





「ならいいんだけどよ。大きな任務とか興味ないのか?上忍希望だったら俺から6代目に何とか言っておくぜ?」





『いいの!私はこのままで、十分だから…』





「マホって、ほかの同期のくノ一と比べて謙虚だよな。まあ、そこがいいところなんだけどよ」





『へ……///』





「はは、顔真っ赤だな」





『っ…そんなっ…褒められ慣れてないからっ…』






ドキドキしすぎて、心臓が破裂しそう…!
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