Novel

□上手な君
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菅井side

休憩中での楽屋。

正確には休憩ではないんだけどね。
撮影前に、機器の故障があって2時間遅れてしまうと言われた。

できてしまった空き時間に、みんなは喜んでいた。

メンバー同士でゲームしたり、おしゃべりしたり、お菓子を買いに行ってる人もいる。

しかし私は、楽しそうなメンバーとは反対に、机で突伏している。

その原因は、
今愛佳とおしゃべりしている相手、
茜にある。

茜は私の恋人なのに、

愛佳に顎クイされて喜んでたり、
キュンとした表情を見せてて。

そんな茜を見てると、
なんだろう、すごく嫌な気持ちになる。

綺麗な青空が、
急に真っ黒な雲に覆われていくような。
そんな感覚。

たぶん、嫉妬ってものなんだと思う。

でも、
嫉妬って、なんだか重いイメージがあるし、メンバーにこんな感情を抱いてるのって、
すごく悪い気がして。

目線の先にいる茜に、
嫉妬してるなんて絶対言えない。

だから、
この黒い感情が爆発しないように必死に耐える。

机がちょうど冷えてて、
すごく気持ちいい。

茜のことをなるべく見ないようにしよう。
そう心がけていたけれど、
やっぱり気になって茜の声に聞き耳をたててる。

「まなか、、一緒にコンビニ行かない?、、、パン買いに行きたい」

「いいよー、行こう。茜も行く?」

「私はいいよ。ちょっとやることあるから。」

そっか、じゃぁ行ってくるね、
愛佳の声が聞こえた後に、ドアを開閉する音が聞こえた。

茜は愛佳の誘いを断っていたけれど、
やることってなんだろう。

不思議に思ったけれど、
動く気もしなくてそのままじっとしてると、

足音が近づいてきて、
気がつけば茜の顔が目の前にあって、茜の手が私の背中に触れていた。

「ふふっ友香。どうしたの?」

面白いものでも見てるかのような。
そんな目つきで笑いながら聞いてくる。

「ん、別に。なんでもないよ。」

「そっかー。じゃぁ何でさっきまで睨んでたの?」

茜の表情を見る限り、絶対気づいてる。


私が愛佳にヤキモチをやいてしまったこと。


でも、悔しいから言わない。

机から顔を離して、座った状態に戻る。

「別に。茜の気のせいだよ。」

「ふーん、じゃぁもういいや。
友香に用事ないしコンビニ行ってくる。」

茜は急に真顔になったと思ったら、
私から離れようとする。


どうしよう。
茜が離れていっちゃう。
寂しい、、、行かないよ、、、。



そう思えば、
身体は正直に動く。

椅子から立ち上がって、
茜の腕を咄嗟に掴んで引き止める。

「、、、ゃぃた、、」

「え?なに?」

「嫉妬したの、愛佳に、、」

嫉妬してる自分が恥ずかしくて、
顔が熱くなって、
茜の視線に耐えられなくなって
俯く。

「ふふっ、正直でえらいね。
いいこいいこ。」

頭を優しく撫でられる。

なんだか弄ばれてる気がする。

それが悔しくて、

「じゃぁなにかご褒美ちょうだい?」

そんなことを言ってみる。
茜はどうするんだろう。
ただ茜の反応が見たかっただけ。

驚くかな。
茜が驚くところ見たいな。

そう思ってたのに、
やっぱり茜は何枚も上手で。

「ご褒美あげるから、部屋移動しようね。」

茜は私の手をとって、別の部屋に導く。

そのまま従って導かれた部屋は、
薄暗くて、誰にも使われていない空き部屋だった。

部屋に入ると、
すぐに壁に押し付けられた。

「あっあかね、、?」

「ご褒美、あげようね。」

「んんっ、、ぁっまって、、だめ、」

茜に優しく唇に触れられて、
すぐに首にもキスされる。

「ぁかねっ、、するっの、?」

「ご褒美欲しいって言ったの、友香じゃん。それとも、欲しくないの?
気持ちいいご褒美。」

耳たぶを咥えられて、甘噛みされて。
茜の右手が私の服の中に入ってくる。

そんなことされたら、
我慢できるはずなんてないのに、、、

「んぁ!、、ほ、しぃ、、
ごほうびっ、、ぃっぱい、、」

「ふふっいっぱいあげようね。」

耳元で呟くように言われて、
快感になって下腹部が熱くなってくる。

茜の左手と私の右手を絡ませて、
左手を茜の背中に回して服を掴んで耐える。

「んんっ!あぁっそれ、、やぁ」

「友香のここ、もうこんなに尖ってる。
弾かれるの好きだよね。」

「んあっ!んっきもちぃいっ」

「つねられるのも感じちゃって、
変態だね。友香。」

茜の言葉が羞恥心をかき立てて、
どんどん気持ちよくなる。

立ってしているから、足に力が入らなくなってきて、

茜は左手で腰を支えてくれて、私も両腕を茜の首に回す。

それが間違いだった。

気付いたら、茜の思惑通りで。

されるがままの状態になってて。

さっきまで私の胸に触れていた茜の手は、私の一番気持ちいいところを
ショーツ越しに撫でる。

「ふ、ぁあっ!、んんっ!はぁあっ、、あか、ねっ!」

「ここすごい熱くなってる。
こんなに濡れてるなら、入れていいよね?」

「あぁ!おねが、ぃっ、、ゆびっほしい!」

茜の目を見つめて、
指を自分のショーツに押し付けながらねだる。

茜は嬉しそうに笑ってくれた。

「あぁぁっ!はっあぁっ、、あか、ね!ぁぁっん!」

茜の指がショーツの隙間から入ってきて、私のナカにも侵入してくる。

私の体を知り尽くしてる茜は、
容赦なく気持ちいいところに触れる。

「あぁ!そ、こぉ、、やぁっ!
んぁあ、だめぇっ」

「いやじゃないよね。ここ優しくひっかかれるの好きなくせに。
ほら、たくさん出てきた。」

「ぁかねっ!それっきもち、いい!あぁ!んぁあ!」

「かわいいよ。もっと気持ちよくなっていいから。」

茜の体にしがみつく。

秘部の上にある小さい突起を押しつぶされながら、奥を強めに擦られる。

茜の指に翻弄されて、
もっと欲しくなって自分から腰を動かす。

「腰揺らしちゃって、そんなに気持ちいの?」

「ああ!んんっふ、ぁあ!きも、ちいいっ、もうっむりぃい!」

もう、、限界、、

頭が真っ白で、自分の声も揺れる腰も抑えられなくて。

しがみついて、大好きな茜の指を締めつける。


だめっ、、気持ちいい、、!


「友香。イっていいよ。」

「ふ、ぁあ!ぁっ!んん!やっ、ぃく!、、んぁぁああっ!」

茜に抱きしめられながら絶頂に達してしまった。

静かな部屋に私の息づかいが響く。

絶頂の余韻に浸っていた私の体に、
茜の手が触れる。

「ぁ!、ちょっ、と、
あっだ、め、、さっきした、ばっか、あっ!」

「ごめん。止められない。」

「あっ!、、んぁあ!」

再び茜が私のナカを貪るように責める。

気持ちよくて、そのまま流されてもいいと思ったその時。

「ただいまぁ〜」

「ちょっぺー!ここ違うからっ、」

ご機嫌なべりかの声と、焦ったような愛佳の声が響いた。

私も茜もすぐにドアの方を見て固まる。

一瞬の静寂が訪れる。

み、見られた、、、
それに、茜の手私のスカートの中にあるのに、、、

顔がカァーと熱くなって、
茜の肩に顔を押し付けて隠す。

そして、その静寂を破ったのは茜で。

「入ってくるときはノックぐらいしなよ。」

茜は二人がいるにもかかわらず、
行為を再開しようとする。

ダメだって、二人の前なのにっ

抵抗できなくてナカにある指に耐える。

すぐに状況を理解できたらしい愛佳。

「あ!な、なんかごめん。
ちょっぺー、行くよっ」

「んんん」

謝罪をして、
べりかの腕を引っ張ってかえっていった。

べりかは終始赤面してた。

「続きしていい?」

「ダメに決まってるじゃんっ
もぅ、、
メンバーに見られるなんて」

あんなことがあったのに、
茜はしょうがないなぁって
言いながら触れるのをやめた。


恥ずかしい。

人生の中で一番恥ずかしい。


「まぁよかったじゃん。
スタッフさんじゃなくて。」

「そういう問題じゃないよぉ」

茜は全然動じてない様子。
その証拠に、今日泊まっていかない?なんて言ってる。


恥ずかしかったのは確かだけれど。

私も中途半端な状態は辛いから。


「じゃぁ夜泊まりに行くね。」


茜の誘いを断れるはずない。
結局私は茜に逆らえなくて。


友香、大好き。

そう呟く茜は嬉しそうに笑ってた。



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