Novel

□『恋心』
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おまけ

1週間後
やはり答えが出なかった渡辺さん。

そんなとき、タイミングよく菅井様と二人きりになった渡辺さん。

あかねんと同じように聞いてみる。

「友香ちゃん。」

「ん?どうしたの?」

「ぁの、心臓が、変になるときってある?」

「えぇ、わかんないけど、、
どうして急にそんなことを?」

「なんか、たまに心臓がドクドク、
ん、じゃなくて、ドキドキってするんだけど、
あかねんに聞いたら教えられないって、、、」

それを聞いて驚く菅井様。
あかねんとは違い、
慌てている様子。

「もしかして、、それって、、
新型インフルエンザとかじゃないかな?!」

怖い病気と言ったら新型インフルエンザという、単純な思考回路が出来上がっていた菅井様。

そして、
その言葉を鵜呑みにする渡辺さん。

「ええ!ど、どうしようっ
やっぱり病気かな?!
でっでも、まなかの前でしか起こらないよ?」

「わっわかんないけど、
愛佳にしか反応しない特殊なものじゃない?!」

「どうすればいいかな?
まなかと一緒に病院に行こうかな、、、」

「愛佳が原因だってことがわかるから、愛佳を倒す気持ちを持てばいいんじゃないかな。
たとえば、威嚇してみるとか」

これまたあかねんとは違い、
ぶっ飛んだ発言。

しかし、天然な二人は良い提案として捉えてしまう。



「わかった!
やってみるね!ありがとう!
友香ちゃん」

「うん!梨加ちゃんもがんばって!」




___________________________

楽屋にて

心臓のドキドキに耐えながら、
志田さんを睨む渡辺さん。

その顔は赤く染まり、
ときたま耐えられず目をそらすが、
再び志田さんを睨みつける。

当然その視線に気づく志田さん。

「ぺー、さっきからなに?」

「むっ、、、
威嚇してるのっ、、」

「はぁ?何それw」

「ぅう、、
ぜんぜん治んない、、、」


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