夢部屋

□*嫉妬
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同じ学年と竹谷八左ヱ門とは結構仲がいい方だと思う。

合同のときだったかな?
そのときにハチが話かけてくれて一緒に組んだのが最初のきっかけだった。

ハチは面倒見が良くて、後輩にも慕われているようだ。
女の子には慣れてないみたいだけどね。

「名無しさん!兎が子供産んだから見に来いよ」
そう言って笑っていつも世話している生き物達を私に見せてくれる。

ちょっと嬉しい。

私も男の子で仲良いって言ったらハチくらいだもん。
正直男の子に慣れてない。

そのせいか友達と思っているハチにも、ちょっとだけ緊張するときがある。

「ほら、可愛いだろ。すげぇ小さい。」
ちょいちょいっと手招きして、子兎が見えるとこにしゃがめという。

同じとこ覗いているからハチとの距離が近い。
この距離で顔を合わせて話したりするから照れてしまう。ちょっとだけね。

こうやってここに来るようになって、
生物委員の仕事も手伝うことが多くなった。

ハチがいるから楽しいし、誘ってくれるからハチだって私のこと友達として悪くないと思ってくれてるはずなんだ。

だって、いくら手伝ってくれるからって嫌なやつに声掛けないでしょ?

「名無しさんいつもありがとな」
そう言われると嬉しくなる。
私だって好きでやってるし、生き物のこと教えてくれて感謝だ。

だけど、なんか最近モヤモヤするんだ。
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