夢部屋

□*まだちょっとこどもですから
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名無しさんと初めて会ってから今日まで結構アピールしてきたつもりだ。

会ったら声掛けてみたり
ランチに誘ってみたり
生物委員会の仕事を手伝ってもらったり…

名無しさんからも話しかけてくれるし、自ら手伝いに来てくれたときもあった。それもあって結構仲良くなってきたと思う。


(あー…やっぱりいつみても可愛いなぁ)


今日も名無しさんは飼育小屋に来ている。

「ジュ、ジュンコちゃん…ちょっとだけだから動かないでね…」

「大丈夫だよ。ジュンコも名無しさんに撫でられたら嬉しいはずだよ」

孫兵が首に巻いている蛇にそっと手を伸ばす名無しさん。
名無しさんはここに来てから、苦手な生き物にも少しは慣れようとしていた。生物好きにとってはそういう所が嬉しい。

ちょんっと指先が触れると、動かないジュンコに安心したのか強ばっていた身体が緩み、少しずつ撫ではじめる。まだ指先だか。

その姿が微笑ましく思う。



隣に神崎左門が居なければ。
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