夢部屋

□*不思議な弟
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保健室にて。

「…大変そうだな、お前も。」

「いつもいつもごめんね、伊作」

「大丈夫だから!名無しさんちゃんのせいじゃないし、ね?」

伊作が(また)落とし穴に落ちて怪我をしてしまった。伊作も留三郎も慰めてくれるが、申し訳なく思う。

「ほんと、ほんといつも弟がご迷惑おかけしまして…特に二人にはッ!」
頭をさげる名無しさん。

頭をあげてとは言われるがいくら下げても足りないくらいだ。
何度伊作を落とし、何度留三郎に穴を塞ぐのを手伝ってもらったことか…。

「〜〜〜ッ!喜八郎ッ!あなたも謝りなさい!」

背中に引っ付いてる喜八郎を離し、横に座らせる。

「すいませーん」

「もうッ!それでも悪いと思ってるの!?」

きっと彼は思ってないんだろう。
また名無しさんの背中に回るとベッタリくっついている。

「喜八郎ッ!」

「まぁまぁ、名無しさんちゃんもそれくらいにして…僕の不運のせいもあ……」

そこまで伊作が言いかけて止まった。


「…ッな、ちょっと…や、やめ…き、きはちろッ…」


喜八郎は名無しさんの後ろから胸を揉み、揺らしたりしている。

伊作と留三郎の2人は状況を読めず固まってしまった。

「こらぁ!喜八郎ッ!いい加減にしなさいッ!」

名無しさんの声に呼び戻される2人。みるみるうちに顔が赤らむ。

「な、何してンだッ!喜八郎ッ!」
留三郎が止めにかかるが当の本人は全く気にしない様子。
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