夢部屋
□*この先
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「だけど…」
これは言ってしまっていいのかと、唇をつい閉じてしまう。
「何でもいってくれ、名無しさん。お前の考えていること全部知りたいのだ」
頬を指で撫でる小平太。こんな優しく扱ってくれるなんて、皆知らないだろう。
「いつか、この関係に終わりは来るのですか…?」
そうだな…と少し考える小平太。
「きっと終わるだろうな。」
胸がぎゅっと苦しくなる。いつかは来るのではと思っていたが、彼の口から聞くと重みが違かった。でもこれ以上考える前に彼はおでこを指ではじき、止めてくれた。結構痛い。
「お前は何を考えているのだ?不安がるな。」
「私だっていつまでもこの状態は耐え難い。なので、今日ここに来たのはまさにこの関係を終わらせにきたのだ。
今までお前と居られて幸せだった。でも戻りたくても過去には戻れない。進むしかない」
そう言うとあの頃と変わらぬあの笑顔を向けてくれた。
「名無しさん、私と夫婦になろう」
嬉しくて、嬉しくて。
私たちは今日この今の関係を終わらせました。
(あ、雨が上がりましたよ)
(虹もでているじゃないか!いい兆しだな)