夢部屋
□*好みのあの子
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午後の授業が終わり生物委員会で管理している小屋に向かって歩く竹谷八左ヱ門。
辺りを見渡し人がいないことを確認する。
そうして小屋には入らず裏へと向かう。
「竹谷先輩…」
そこにはくノ一の可愛らしい女の子がいた。きっと年下なのだろう。見覚えはないが、呼び出されたというこの状況に緊張してしまう。
「すまない、遅くなって」
「いいえ、それで先輩…」
女の子は竹谷にどんな子が好みなのか質問をする。竹谷も照れたように頬をかき答えていた。
好きだと言われ赤面する竹谷。
それから数日も立たないうちに、今度は違うくノ一に呼び出された。この前のこと雰囲気が違い綺麗な女の子だった。
そして町へ同級と遊びに行ったときも声をかけられる。
それが何度か続いたとき、同級たちに相談した。
「俺、誰かにからかわれているのかな?」
苦笑しながら悩みを吐く。
「三郎じゃないよね?」
と兵助が疑う。
「それもいいな。今度やろう」
悪戯を宣言し、雷蔵にとめられる。
珍しいこともあるもんだと皆頭を悩ませた。
「で、結局その子達はどうしたの?誰かに決めないの?」
とハチに詰め寄る勘右衛門。
「それが見たことない子達ばかりだし、最初は嬉しかったけどだんだん騙されてるのかと疑うようになると逆に怖くて。」
くノ一には騙されたくないよねーと皆
同意する。