夢部屋

□*まだこどもですから
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「こんな所で何をしていたんだ?かくれんぼか?」

「いえ、ちょっと迷子になったので休んでました」
彼女は少し俯きながらそう答えた。



あんなところで…?

「こんなところにいたら、見つからないだろう…」
「何年生だ?名前は?授業間に合わないだろう、学園まで連れてこう」

「えっと…その、あの…」
未だに手を繋ぎながら、一気に質問され恥ずかしいやら追いつけないやらで戸惑う名無しさん。

「あ、あの!」顔を少し赤らめながら学園へ向かおうとする竹谷をとめる
「ん?」
「私…、三年の名無しさんと申します。実はちょっと落ち込んでて、戻りたくなくてここにいただけなんです。
なので…あの、だいじょうぶ…です。」
名無しさんは俯いて竹谷の手を握る。


(てか、俺、こんな可愛い後輩と手握っちゃってんの?)
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