夢部屋
□*まだこどもですから
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名無しさんが俯いていると竹谷は「おほー」だの、「あ〜」だの繋いでいない片方の手を顔に当てながらひとり呟いている。
「あー、あれだ!そうだジュンコ!
あいつ探してたんだった!」
「あの、私も探していいですか?…竹谷先輩。」
(………!!!)
「ああ、頼む」
(なんかいい!可愛い後輩からの先輩という呼ばれ方!!普段から呼ばれ慣れているが、野郎と女の子ではこうも違うとは…ッ!!!)
「?」
ひとり悶える竹谷と、首を傾げる名無しさん。
と、そこへ竹谷の足元にシュルシュルと帰ってきたジュンコ。
「…あ、おかえり。」
ちょっとこのときばかりは残念に思った。