夢部屋

□*捕まえられない
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授業も終わり、委員会の時間。

体育委員会では恒例のバレーボール。
もう下級生はへとへとだった。

「七松先輩、一度休憩にしましょう」
と、汗を拭きながら下級生を心配する滝夜叉丸。

「そうだな、休憩にしよう!」

はぁ〜っと、一息ついて円になって休み始める。

「そういえば、今日は名無しさんさんは来ないのですか?」

体育委員会に顔を出すのが当たり前になってきた名無しさんがいないことに不思議そうな顔をする。

「滝夜叉丸も名無しさんに洗脳されてきているな?」

「洗脳って…」
「てか、先輩。名無しさん先輩との馴れ初めってなんだったんですか?」

聞きたい聞きたいという下級生。
お前らわたしに話をさせて休む時間を延ばすつもりだろう。

「馴れ初めもなにもない。付き合ってもいないんだぞ。あいつもいつの間にかいたから覚えてないんだ。

ま、そーゆーことだ。こまかいことは気にするなッ!
裏裏山まで走るぞ!」

えーっという叫びが聞こえるが、付き合っていないことになのか、裏裏山まで走ることなのか…小平太は考えないようにした。
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