夢部屋

□*捕まえられない
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「小平太ッ!」

走りかけたその時、名無しさんに呼ばれた。

「今日はデートしようって言ったのに…」
頬を膨らませ抗議するが、小平太は気にもしない。

「今から裏裏山まで走りに行くんだ。そんなにわたしとデートをしたいなら着いてこい」

(うわぁ…。する気ねぇー)
(先輩とデートしても、きっと町に買い物じゃなくてマラソンやバレーなんだろうな…哀れ)
とそれぞれ心の中で思う体育委員会。

「うん!わかった。私頑張るね!!」
嬉しそうに満面の笑みをこぼす名無しさん。

((……健気ッ……))


「よし!いけいけどんどーんッ!」

「「…どんどーん…」」
こうして小平太は先頭に体育委員会は走り出す。その後を名無しさんはついていった。
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