夢部屋
□*捕まえられない
3ページ/6ページ
「小平太ッ!」
走りかけたその時、名無しさんに呼ばれた。
「今日はデートしようって言ったのに…」
頬を膨らませ抗議するが、小平太は気にもしない。
「今から裏裏山まで走りに行くんだ。そんなにわたしとデートをしたいなら着いてこい」
(うわぁ…。する気ねぇー)
(先輩とデートしても、きっと町に買い物じゃなくてマラソンやバレーなんだろうな…哀れ)
とそれぞれ心の中で思う体育委員会。
「うん!わかった。私頑張るね!!」
嬉しそうに満面の笑みをこぼす名無しさん。
((……健気ッ……))
「よし!いけいけどんどーんッ!」
「「…どんどーん…」」
こうして小平太は先頭に体育委員会は走り出す。その後を名無しさんはついていった。