夢部屋

□*捕まえられない
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「どんどーんッ!!」
山道を突き進む体育委員会。名無しさんも必死についてきている。すごいな、恋の力は…と心配しつつも感心する。

裏裏山を折り返し戻って来る途中、名無しさんの気配が消えた。

(………。)

やっと学園に着く。
「よし!よく走り切ったな!今日はここまで。解散!」
小平太が後輩たちに声をかける。皆は息を切らしながらお疲れ様でしたと戻っていく。

「あれ七松先輩、そういえば、名無しさんさんは?」
「…金吾。それよりバレーボールの片付けを任せたぞ」
「えー…。」
渋々、片付けに向かう金吾。

小平太はそれを見送ると、走ってきた方へ戻って行った。
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