夢部屋
□*嫉妬
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5年生の忍たまが実技をしているとき、たまたまくノ一の皆で通りかかった。
そのとき、ハチがかっこよかったんだ。
「竹谷くんって結構かっこいいとこあるんだね」ってくノ一の皆も言ってたの。
友達が褒められるって嬉しいけど、そわそわするね。
終わる頃になって先生が、来週合同で授業だから組みを決めておきなさいって宿題をおいていった。
皆は誰にしようかとか、盛り上がってたけど私はハチに頼もうかな。
そう思ってたら誰かが言った。
「私、竹谷くん誘う!」「私も!」
どうしよう。被りそう…私、組めるのかなぁ。
皆より主張できない私は何も言えなかった。
食堂へ向かっているとき、ハチ達がみえた。
今のうちに誘っておこう。
そう思って声をかけようとした…
「なんか俺、モテ期到来かも!」
と嬉しそうに友達に話してるハチ。
「八左ヱ門ったら、さっき3人のくノ一に誘われてたんだよ!」
周りの友達も良かったなって、ハチと笑ってる。
それを見てたらなんだかギュウって苦しくなった。
ハチが嬉しそうなのに、何故か一緒に喜べない。
なんだか友達を取られた気分だった。
あんなハチの姿も見ていられなくなって、食堂へ行くのをやめた。
食べる気分じゃない。部屋に戻ろうと踵を返した。
「…名無しさん?」
私に気がついた彼の声は私の耳には届かなかった。