夢部屋
□*告白
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それなのに…それなのに!!
他に好きな子ができるなんて!
「ねぇ…どうするの、名無しさん」
親友が悲しそうに私の目を覗いている。
私ってほんと友達に恵まれたな。
この子はずっと私の恋を応援してくれていた。嬉しいときは、一緒に喜んでくれたし、悲しいときは自分のことのように悲しんでくれる。
「うん…確かめてみたいな。
もし、本当にみちるのことが好きになっていたのなら、どうしてかも知りたいしね」
文次郎に好きな子が出来てもおかしいとは思わない。
だけど、やっぱり知りたいじゃない?
私はそれも気付かず告白し続けてきたのか、だから彼は受け入れてくれなかったのか。
ただの優しさから傷つけないようにしてくれてたのか…
考えれば考える程ほど切なくなってくる。
でもここで考えていてもしょうがないと、立ち上がる私たち!
「よし、行こう名無しさん!本当はどうなのか調査しよう」
「うん!善は急げよ!」
良くも悪くもこの結末はいつか決着をつけなくてはいけないのだ。
私たちは文次郎の行動から調査することにした。