夢部屋

□*いもうと、4
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次の日、作法委員会にくのいちが4年生の綾部を探しにきた。

「すみません、綾部先輩。名無しさんがどこにいるか知りませんか?」

どうやら午後から見つからず同級が探しているらしい。それを聞いた作法委員会もどよめく。

「落とし穴のたーこちゃんに入っていなければ、たぶん学園のすぐ側にいるよ。
花畑とか。」
一人落ち着きながら作業する喜八郎。

あそこら辺は通ったけど返事もなかったから、もしかして拐われた?と焦り出すくのいちとは真逆である。

「あー、あいつ返事しないから」
とさらっと妹の問題点をいう喜八郎。


「私たちも一緒に探そう」
委員長の仙蔵が切り出し、固まっていた後輩達も行きましょうと立ち上がる。


「いいですよ。僕が連れてきますから」
ではあとの作業はよろしく〜と手を振り探しに行ってしまった。

その後は喜八郎の言う通り、学園の裏の花畑に埋もれている名無しさんを発見した。

探してたの!と怒る同級にも、空見てただけと一言で終わらせる名無しさん。

「今度から返事くらいするように」
と喜八郎にも言われてしまった。

「はーい」
という名無しさんは、まだ空をみている。わかっているのかいないのか。
同級はため息をつき、名無しさんの手を引きながら学園へ帰った。
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