それがあなたの夢ならば
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職員室にて。
ただ今俺達は先程の教師に叱られている。
「…なんで俺まで…」
隣の眉毛もといアーサーはブツブツと文句を言っている。
「…分かったら今回はこれで許してやる、さっさと戻れ。またこんなことするなよ?俺も指導するの面倒くさいし」
そう言い渡されたのは、一枚の反省文の用紙。
「げぇ、反省文…。面倒くさ…」
「なんだお前、これでも文句あるのか?
これが1番楽なんだがな」
「だからなぜ俺まで…」
未だにアーサーは納得いっていないようだった。
仕方なく2人とも職員室からでて、教室で反省文を書こうとした。
そこでまさかの問題発生。
教室が…同じ!?
「はぁ?お前同じクラスかよ!」
「そりゃこっちのセリフだ!この髭が!」
「うるせぇ!だから俺はアーサーだ!」
「俺だって髭じゃない!フランシス・ボヌフォワだよ!」
「知るかぁ!大体誰のせいでこんなことになったと思ってるんだよ、このばぁかぁ!!」
ハァハァと2人で息を切らし、ハッと大事なことを思い出した。
『反省文!!』
その時、教室のドアから何か黒いオーラのようなものが見えた。
その後また職員室に戻るはめになったのは言うまでもないだろう。