それがあなたの夢ならば

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翌日。
今日も補習だ。
相変わらず暑い教室で私はひたすら問題を解いていた。

今日はイヴァンは来そうにない。
ひょっとしたらこのまま会えないかもしれないな、とも思った。

「今日は珍しく静かだな」

先生に言われ、私は自分がいつもと違うことにようやく気がついた。

時計を見ると既にもう2時近くになっていた。
ということは、私は1時間近く考えていたようだ。
ここまで人のことで悩む日が来るとは思ってもみなかった。

問題はあと5問程度しか残っていない。
いつもならば先生に愚痴を言っていて全く手をつけていないというのに。
考え事をしながら解くとこんなに早くなるのかと驚きもしたが、それよりもやはり昨日聞いたあれをどう阻止するか考えずにはいられなかった。

またあの言葉が頭をよぎる。

─君に何がわかるの!─

あれからもう何度も何度も頭の中で再生される。
やはり私は余計なことをしているのか。
私は軽く頭を左右に振り、問題を解くべくまたプリントに目を向け集中した。
こんな所で考えていたところで何にもならない。

ならば、行動を起こすしかない。
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