それがあなたの夢ならば
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1時間目の授業はどうやら生徒会長権限的なもので途中参加でも普通に参加したのと変わらないようにしてくれた。
しかし、生徒会長ってそんな権限持っていたのか…。
正直すごく羨ましい。
そして今は休み時間である。
「ねぇ、星花ちゃん。なんで生徒会長に呼ばれたの?」
私と仲の良い友人で幼なじみの1人、といっても学年は一つ上だが、フランシスは言った。
「よく分かんなかったよ。ま、それはいいとしてさ」
「なぁに?どうしたの?」
「フラン兄、生徒会長ってどんな人なの?」
いつの間にジュースを飲んでいたのかフランシスはそれをブーッと吹き出すと咳き込んだ。
「え、え、大丈夫?」
「ゲホッ、よりによってゴホッ、それ俺に聞く?ゲホッゴホッ」
頭上に「?」を浮かべ首を傾げる私。
まさか聞いてはいけなかったのか…。
しばらくしてフランシスが落ち着くと話してくれた。
「いやねぇ、お兄さんとあいつは仲悪いのよ。でもまぁ、妹も同然だし星花ちゃんには教えてあげる」
私はそれから兄同然の彼の話を黙って聞いた。
「俺と生徒会長…アーサーはこの学校に来て初めて会ったんだけどね、ホントそりゃまぁひどい出会いだったわけよ」
ここから長いフランシスの話が始まった。