それがあなたの夢ならば

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うっかり昔の話に花を咲かせてしまった。
本当に聞きたかったことを聞き出せないまま帰っている自分が少し情けなく感じる。

見事に質問をかわす星花になんとなく成長を感じながら少し考えていた。

アーサーはあのことを言ったのか……?

だとしたら、星花はこの先この問題に無関係でなくなることになる。
出来るならば、あまり巻き込みたくは無かったのに……。
意外すぎる展開に俺は少し焦りを感じている。
いくら産まれ育った国が『俺』じゃ無かったとしても、大事なものに変わりはないのだ。

この俺「フランス」にとって、あの子は別の国の子だろうが妹同然なのだから……。


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