東京卍リベンジャーズ Short

□レイトショー
1ページ/1ページ


※三途が梵天軸です。にぼしも梵天の幹部。付き合ってません。
R18表現やゴム無し表現あります。苦手な方ご注意ください。










思いがけず仕事が早く終わったので、たまには息抜きをしようと、レイトショーに足を運んでみた。そもそもそれが間違いだったのかもしれない。






映画中盤辺りから、目の前の大きなスクリーンに映し出される節操なく喘ぎ善がる女の姿。


キングサイズのベッドで激しく突く男の腰つきと、仰け反った女が影になって表現されている。

少し冒険しようかと洋画を選んだところ、どうやら年齢制限があったようでラブシーンが多い。






ブロンドの髪を掻き乱した女が男に跨る。
大画面での映像、映画館に響く大きな喘ぎ声は彼女を官能的な気分にさせるのには充分すぎた。


平日のレイトショーということもあり、観客は数名で彼女のまわりに人はいない。それを確認した後、彼女は上着を膝にかけそっとスカートの中に手を伸ばした。








視線はスクリーンのまま、下着の上から敏感な突起を指でなぞる。そこは既に湿っていて、指を滑らせるには充分だった。






「…っ、ん……」





背徳感が彼女をより興奮させる。
クチュクチュとくぐもった音がうっすらと聞こえるけれど、映画から流れる音で周りの人には聞こえない。むしろ映画の中の音だと思われるかもしれないので、それはそれで好都合である。


夢中で指を動かし快楽を求めるその姿は、スクリーンの中の女と同じだ。






「……っ、ん…ぁ、イ、」





イきそうになって椅子の手すりを掴もうと左手に力を入れた所で違和感に気づいた。掴んだそれは手すりのはずなのに、柔らかいのだ。

慌ててソコを弄っていた右手を引いて、恐る恐る隣を見ると、そこにはよく知った人物が居て、スクリーンに照らされる僅かな明かりの中で、目が合った。








「随分楽しそうな事してんなぁ?」


「さ、んず……」


「……梵天幹部ともあろう女が仕事帰りに映画館でオナニー、な」


「っ、三途……お願い、誰にも言わないで」









そこに居たのは同じ職場の同期であり、梵天幹部No.2 三途春千夜だった。
顔面蒼白になる私を三途が楽しそうに笑って見ている。他の人に言われると恥ずかしい所の騒ぎではない。最悪首が飛ぶだろう。頼むからと懇願する私を見て何かを考えた後、静かに口を開いた。









「…………お前いま男いねぇよな?」


「いない、です」


「……なら俺と付き合え。それが出来ないなら
これは首領及び全員の耳に入ることになんぜ?」


「……なんで、っ」


「………安い条件だろ……それとも俺が嫌かよ?」


「…あんた、私の事」


「好きだぜ? だからこんなチャンス逃すつもりねぇ」


「……は、んっ」







彼の言葉の意味を理解する前に、唇を塞がれた。
ちゅ、ちゅ、と軽く啄むような優しいキスをしながら、優しく私の頬を撫でる。
なんだか恥ずかしくて、強く目を瞑ったところでふわりと持ち上げられ、気づけば彼の腿の上に降ろされていた。目が合って、どこか不安げで小さな声が耳に届いた。





「……にぼし……本当に、いいのかよ?」


「………アンタの、顔は好き……
だから、さっきの、誰にも言わないでくれるなら」


「……そーかよ」





一瞬驚いた顔をした三途と、再度唇が重なる。小さく開いた唇から彼の舌が侵入し、私の舌を絡めとる。ジュルジュルと唾液の混ざる音がくぐもって聞こえ、周りに聞こえるかもと不安になって離れようとする私の頭を三途がグッと掴んで固定する。





「……っ、ん…ふぅ」


「…ン…」



歯列をなぞり、上顎を舐められて初めて受けるなんとも言えない感覚にゾワゾワして彼の肩に置く手にキュッと力が入る。
そのままスルスルと太腿を撫でられ、無意識に腰が浮いてしまう。それをいい事に、三途が下着に手をかける。





「……お前、紐かよ」


「っ、やだ」


「……ンなエロい下着でオナってたのかよ」





ニヤリと嬉しそうに笑う三途が、片方だけ紐を解いて、割れ目に指を添わせる。瞬間、クチュっと粘着質な音がして、羞恥で顔が赤くなる。映画館で暗いからとはいえ、見える距離にいる三途から顔を隠すように、彼の首元に抱き着くと、耳元で楽しそうに彼が囁く。




「……さっきイケなかったもんなぁ?」


「ん……っ、ぁあ!」




スルスルと突起の周りを焦らすように撫でてからピンと弾かれて、先程イキそびれた所為で軽くイッてしまう。先程まで自分で弄っていた事もあり、ナカは指じゃないモノを欲している。私の様子を伺うように指をナカに挿入しようとする三途に、今度は私からキスをした。





「……ん、もう…春千夜の、挿れてほしい」


「っ、テメェ……煽んなブス」


「……ブスって、言うな…ん、ぁっ」





軽くキスをしながら三途がナカに挿入ってくる。
充分すぎる程に濡れたソコは、三途をいとも簡単に呑み込んでいった。後ろで流れる映画も、山場なのか肌の混じり合う音が響いていて多少なら音や声が出たとしてもバレなさそうだとどこか冷静に頭を過ぎる。





「……っ、ぁ、」




コツンと奥に三途のが当たる。それだけでビクビクとナカが収縮するのがわかる。ただ挿入しただけでこんなに気持ちいいなんて、こんなの初めてで、快感に負けないように夢中で彼の首元に抱き着いていた。


これが相性がいいと言うやつか、と頭の隅の考えをそのままに、最奥まで挿入ったのを確認するように三途が私の腰を掴んでゴリゴリと奥に自身を擦り付ける。





「っ……っ、ぁ!」




それが気持ち良くて、ボロボロと涙が溢れる。と同時に頭が真っ白になった。ビクビクと腰が震える私を見て、三途が驚いたような顔をした。





「……はぁ? これだけでイッた?」


「ん、ぁ……はる、きもちぃ、の」


「………カワイ…」




黙る春千夜に、何度かキスすると薄目を開けたままの彼が小さく呟いて下から腰を突き上げる。







グチュグチュと下で鳴る音を気にしている余裕もなく、止まらない嬌声を周りに聞こえないように春千夜が何度も私へキスを落とす。






「ぁ゙……出る、っ」


「っ、あ、イっ、〜〜〜〜〜〜!!」




抑えられなくなっていた声が三途のキスで再度塞がれ、くぐもった声へ変わる。同時に子宮の辺りで熱い何かが吐き出される感覚がした。中出しされたなんて怒る余裕もなく、ただ快感に浸る私を三途が強く抱きしめる。




「……ん、はるちよ」


「……にぼし…可愛いなお前」




ぐったりと彼に凭れ余韻に浸る私に耳元でいつものコイツからは想像できない程にとびきり甘い声で囁いた。




「……好きだ」






レイトショー


(( スリルと背徳感でどうにかなりそう ))
(( 既成事実を作っちまえばこいつは逃げられねぇ
なんてどー考えても最低な男だろうな ))


.



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ