奇跡

□楽しいお話
3ページ/6ページ

楽しいお話




――だけど、私に咎める人は居ない。
だからこうして、二人で(または、三人で)、こんな夜更けに月を眺めている。

大人の贅沢。

携帯にはメールが来ていた。
ぶかぶかのコートを着た、童顔の知り合いからだった。
またいつか遊びたいねという返信をして、小さくのびをする。
その知り合いとの間に、いつか、が来るかはわからない。
ただでさえとても素敵な彼と居て、四六時中べったりだと聞くけれど……
それ以上に、その知り合いは交流が少ない人間に関する記憶を他人以上にあまり長く留められないか、ごっちゃになるらしい。

2019/02/24 02:26
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ