春の間

□〜秋〜湯けむり紀行(後編)
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これは今から
数日前の出来事ー
3ヶ月前から
付き合う事になった
黒子と俺ー
今は一時を
離れたくない程
夢中になって居た
夜7時頃ー
久々の再会で
俺自身もテンションが
上がっていたー
カランと入口の
鈴が鳴ると
反射的に恋人の姿を
視界に写し取った


「待たせて
しまいましたか?」


「いや全然!
早く逢いたくて
俺が先に来ていただけだ…」


「ありがとうございます。
本当はもう少し早く
到着したかったんですけど…
練習が長引いてしまって…
すいませんでした…」


「いいって!いいって!
んで?調子はどうよ?
火神も一緒
だったんだろぅ?」


「はい。
相変わらず緑間くんを
意識しているようでした…」


「真ちゃんもー
お前らとの練習試合
あからさまに
やる気MAXってな感じ
だったぜ?
なぁテっちゃん…
そこで相談なんだが…」


「相談…ですか?」


鞄の中から
あるチラシを恋人に見せた


「…?これは…
バスケ同好会ー
親交強化合宿?って
一体なんですか?」


「俺らとは違って
趣味範囲だったり
事実上バスケ部を作れない
奴らが集まる
レクレーション大会
みたいなもんだ…
そこに真ちゃんと
火神を誘って見ねぇか?」


「緑間くんと
火神くんを?
どうしてですか?」


「なんつぅかさぁ///
2人で意識し合ってるのに
同時に参加すると知ると
絶対真ちゃんは
参加しないって
言い出すと
思うんだよな?
素直じゃねぇし!
だからそこを上手く
偶然を装って
合わせて
2人にするんだよ!
その時の2人が
どんな反応すんのか
気にならねぇか?
それ+(プラス)
俺はお前と居れるし
2人が素直になれば
今よりも一緒に
居る時間を
増やせる気が
するんだよな…」


「…そうですね…
お互いを
意識し合ってるのは
明白ですが…
そんな上手く
行きますかね?
ぅーーーん…
火神くんは上手く
丸め込めると
思いますが…
緑間くんは
勘が鋭いので
丸め込める気がしません…」


「そこは俺の
出番じゃねぇ?
何だかんだいって
真ちゃんは俺に
付き合ってくれるから
そっちは俺の
手筈通りに
進められる確証がある…」


「…そうですね…
それじゃあ緑間くんは
キミに任せて
僕は僕で火神くんを
誘ってみますね?」


そんな感じで
真ちゃんと火神を
つき合わせる
企画を内密に進めた
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