春の間

□〜秋〜湯けむり紀行(後編)
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◇◇◇◇◇

「?高尾?
何なのだよ!昼休みに
こんなとこに
呼び出すなんて…」


「ぉう!真ちゃん!
そろそろ風も
秋めいてきたな!」


「?は?何を突然
言い出すのだよ高尾!
当然なのだよ!
暦上10月に入れば
季節的には秋を
示しているのだから
そんな下らない事を
言う為に俺を
呼び出したのか?」


鼻にかけて笑うー


「まさか!
そんな事だけで
呼び立てはしないですよ。
カリカリすんなって!
真ちゃん!ちょっと
相談があるんだよ…」


「?相談…だと?
今更ーなんなのだよ。」


懐から取り出す
一枚のチラシを
目の前に差し出す


「これ?見えるか?
楽しそうだし
参加しようと
思ってんだけど…
真ちゃんも一緒に
行かねぇ?」


「!バスケ同好会だと?
選手としてやってる
俺達にゎ関係ない
事じゃないのか?」


そんな真ちゃんの肩に
腕を回すー


「そうゆうなって!
もしかしたら
選手になり得ない
めちゃくちゃ強い奴に
出逢えるかも
知れないんだぜ?」


「そんな口車に
乗ると思っているのか?」


「まずは行って見なきゃ
分からねぇんじゃん!
一緒に楽しもうぜ?
息抜きにも
なると思うし…
中々ない機会だろぅ?
学生旅行なんて…
そもそも2人
以上じゃねぇと
参加出来ないんだよ!
協力してくんねぇ?」


「………。
その間の練習は
どうするのだよ?」


「今から大坪さんと
監督に許可を取る所だけど…」


「簡単に許可を
出してくれるとゎ
到底思えないのだよ…」


「そっかぁ?
意外といけるんじゃねぇ?」


「確証があるのか?」


「あぁまぁな。
ほんじゃまぁ
ちょっと行ってくるゎ
結果は後で
真ちゃんに報告する
まぁ待っててくれよ。
んで俺の用件は
それだけー
呼び出して悪かったな…」


そう告げると
そのまま足早に
職員室に向い
事情を説明すると
能力強化合宿として
参加させて貰える
了承を得る事が出来た
その日の夜ー
近況報告を含めて
我が恋人への
携帯を繋ぐー


「…もしもし?
あぁテっちゃん?
一応こっちは
監督、主将、真ちゃんと
了承を得られて
参加させて
貰える事になった。
そっちはどうだった?」


「こちらも
大丈夫みたいです…
凄く楽しみですね?」


携帯越しに
響く声色が華やぐー
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