edelweiss

□始まり
1ページ/1ページ

(れに目線)
小さい頃から親同士の付き合いで仲の良かった5歳年下の詩織が私の住んでいる地域の高校に入学するからと、社会人になって地元を離れた私の家に一緒に住むことになった。

昔は夜一人で寝られず、ずっと甘えてきていた詩織。妹のように思ってきた。でも、いつからか私は詩織に恋をしてしまっていた。でも、幼馴染みに、同性に恋をしてしまうなんて、と、ずっとずっと悩んできたが、私が社会人となり、詩織ともなかなか会わなくなり、頭から少しずつ詩織のことも離れかけてきていたところにこの話が決まった。
「れにちゃん、よろしくね。」
「こっちこそ、よろしくね、不便なこととかあったら言ってね。」
「わかった。ありがとう!」

詩織と会話しながらもドキドキしてしまい、必死に平静を装った。こんな些細なことで動揺していて、これから大丈夫なのだろうか、と不安を抱えながら同居がスタートした。


次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ