edelweiss

□大切な人
1ページ/1ページ

(彩夏目線)
かなこちゃんとしおりちゃんが用事があって今日は一緒に帰れなくてれにちゃんと一緒に帰っていると、いきなり男の人の7、8人の集団がきて細い路地に連れ込まれた。そいつらは前にかなこちゃんとしおりちゃんに喧嘩を売ってボコボコにされていた奴らだった。
私とれにちゃんは2人に押さえられて殴られたり蹴られたりした。
「っっ!」
「痛っ!」
いきなりのことで、助けを呼ぶこともできず、暴力を振られ続けた。
「なんだ、あいつらの連れって聞いてたけどあんまたいしたことねーな」
「あいつらいないとチョロいな」
そんなことを言われても反応できないくらい何回も殴られて、蹴られてもう意識が無くなりそうなくらい私達は限界だった。
(かなこちゃん助けて!)
何度も心のなかではそう言っていたけどもう無理だ、そう思ったとき...
「おい、なに人の女に手出してくれてんだ?」
地を這うような低い声が響いた。声のした方を見ると、かなこちゃんとしおりちゃんが今まで見たこと内容な形相で立っていた。すると、二人は物凄いスピードで男たちをなぎ倒していく。あっという間に全員を倒すとかなこちゃんは私のところに、しおりちゃんはれにちゃんに、駆け寄ってきた。
「遅くなった。ごめんね、」
かなこちゃんが来てくれたことに安心した私はそれまでなんとか保っていた意識を手放した。その瞬間意識のおくに私の名前を叫ぶような声が聞こえた。
「っっ...痛っ!!」
体の痛みを感じて目が覚めた。一瞬見慣れない景色に驚いたが、周りを見渡すとかなこちゃんの部屋のようだった。
「あーちゃん!!よかった...」
隣を見るとかなこちゃんがいつものカッコいい自信に溢れた顔からはかけ離れたような情けない泣きそうな顔でこっちを見ていた。
「ごめん、助けに行くの遅くなってほんっとごめん。私が守らなきゃなのに...」
かなこちゃんはそう言いながら私を抱き締めた。その瞬間に死ぬかもしれないという恐怖から解放されたこと、かなこちゃんに会えたこと、いろんなことを実感して涙が溢れてきた。
「.....こわかった...」
ひとしきり泣いた後、
「怪我の状態みたいから、とりあえず上脱いで」
そう言われ、かなこちゃんに服を脱がされた。かなこちゃんはすごく心配そうな顔で丁寧に私の体を見て、優しく薬を塗ってくれるのだが、その手つきにだんだんと体が熱くなっていく。最初は手当てしてくれているんだ、と自分に言い聞かせて我慢していたものの、気がつけばキスを求めていた。
「...っ、かなこちゃん、あいつらに触られたとこ気持ち悪い...」
「じゃあ、私が上書きしてあげる」
そう言うとかなこちゃんに押し倒されていきなり深いキスをしてきた。
「っ//はぁっ」
「あーちゃん、大好き」
かなこちゃんの唇はだんだんと下に行き、胸にきた。
「、ぁ、」
舌でいじられたり甘く噛まれる感覚に夢中になっているとそこに手を掛けられ体が跳ねる。
「、ぁっ」
「かわいい、」
その声に反論する余裕もなく指が入ってきてある一点だけを触れてくる。
「っっ、だ、ぁめ!!」
体が跳ねて瞼が落ちてくる。なんとか起きようとするが私の頭をやさしくなでるかなこちゃんの手の温もりに落ちていった。
(おまけ)
「...おはよ、、」
「っ、おはよう、、っ」
次の日学校に行くと私と同じように腰を曲げながら庇うようにして歩くれにちゃんとかなこちゃんと挨拶に気が付きもせずにニヤニヤしながらヒソヒソとおしゃべりするしおりちゃんがいた。


次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ