edelweiss

□甘え
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<れに目線>

仕事が終わり、家に帰ってお風呂を済ませ、詩織が先に寝てしまったので自分の部屋でベットに寝そべりながらゆっくりしていると、ドアが静かに開いた。
「....れにちゃん...?まだ起きてる?」
「起きてるよ、どうした?」
詩織が大きくなってからはめっきり甘えてこなくなってきていたから珍しいなと思った。
「...あの.....」
ドアの前に突っ立ったまま下を向いている。
「詩織。こっちおいで?」
そう呼ぶとペタペタと足音を立てながらこっちに来た。
「一緒に...ねて、いい?」
遠慮がちに頬を赤く染めながら涙目でそう聞いてくる詩織。
大きくなってすっかり甘えん坊は卒業したと思っていたが、まだまだ可愛い妹のような詩織が可愛くてしょうがない。
「おいで?一緒にねよっか、」
隣にスペースを開けるとそこに寝そべり、抱き締めてきた。そんな詩織にドキドキしてしまい、心臓の音が聞こえてしまうんじゃないかと思うほど五月蝿かった。

詩織の髪を撫で続けていると詩織の目がトロンとしてきて、
「...すき」
一言そう言うと眠ってしまった。私はその言葉が気になり一晩中寝られなかった。


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