edelweiss 中・長編

□verbena4
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どうしたのだろう。れにの様子がおかしい。泣きそうに笑って自分の部屋に戻っていった。
れにには虐待された過去がある。
斯く言う私にもまあ、それなりの過去があってここにいる。生まれてすぐに捨てられた私は親の顔を知らない。こういう過去はみんな持ってる。詩織は父親に虐待された過去があって、ももかは父親が不倫をしていてその不倫相手の隠し子で、母親が亡くなってから孤児になった。あやかは小さい頃に両親を事故で亡くし、親戚の家をたらい回しにされたあげく施設に来た。
それでもみんなで乗り越えてやっと自分達の幸せを手にいれて一緒に住み始めた。おたがいの苦手なところをみんなで補いあって暮らしていこうってきめたのに、、、れにはすぐに溜め込むからもう少し頼ってほしいのにきっと迷惑だと思っているのかな?
「ギャーー!!ごめんなさいーー!いいこにします!ゆるしてください!!」
そんなことを思っていると2階かられにの叫び声が聞こえてきた。リビングにいた私たちは咄嗟に目が合うと急いでれにのもとへ向かった。


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