短い恋のお話。
□どっちが年上?(仗助)
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退屈だ。
朋子「なに?仗助。いつもならスマホばっかりいじって名前ちゃんとLINEしてるのに。今日はボサ〜〜〜っとして…はっ!アンタ、まさかとうとうフラれた!?」
仗「バカ言うなよ、ラブラブだぜ。今日はよぉ、承太郎さんの歓迎会なんだってよ。」
朋子「あー!名前ちゃんの行ってる大学で臨時の講師やるって言ってたアレね!」
仗「そー。なんか承太郎さんとお近づきになりたい女子に名前さんが飲み会セッティングしてくれー、って頼みこまれだみたいでよぉ。承太郎さんも仕方なく…」
朋子「名前ちゃんも大変だったわね〜。」
仗「承太郎さんは気にするな、っつってたけど。」
朋子「ま、承太郎さんがいるなら飲み会も安心ね。仗助、さっさとお風呂入っちゃいなさい。」
仗「んー。」
風呂に入って
あー、今日は会えないのかー、とか承太郎さん、名前さんと一緒にいれていいなー、とか考えて
仗「あっつー!」
長風呂してしまったぜ。
名前さんからLINEとか来てないかなー。
スマホを見ると
まさかの承太郎さんからの着信。
仗「ん?なんだろ。」
電話をかけ直す
承「「仗助。名前が大トラだ。迎えに来い。」」
仗「大トラって…酔っ払っちゃったって事っスか?」
承「「そうだ。」」
仗「わかりました!ちょっと待ってて下さいっス。俺、今風呂上がったばっかで…」
承「「…髪のセットならしなくていいからさっさと来い。」」
仗「けど」
承「「………」」
うわ、無言の重圧!
仗「わかりましたよぉ!すぐ行きます!(承太郎さんの鬼ー!)場所は?」
『承太郎さんはー、仗助くんとすっごく仲が良くってー、億泰くんもー、顔はちょっと怖いんだけどー、なんか弟みたいでー』
承「…名前、その話はもう5回目だ。」
『私みんな大好きだから、何回でも話したいのー!それでねー、仗助くんはぁー」
女子@「名前の彼氏って年下だったよね?いくつ下なの?」
『んー…ナイショ!』
女子A「イケメンらしいじゃん。」
『んふふー。かっこいいの〜!』
承「(仗助、早く来い。聞いてる俺が恥ずかしい!)」
ガララ
店員「いらっしゃい!」
仗「こんばんはーっス。あ、承太郎さん!」
承「仗助!ここだ!」
『仗助くん?』
仗「あ、こんばんはっス!いつも名前さんがお世話になってます!」
女子たち「いいえー!(好青年!)」
承太郎「そんなに飲んではないんだが。」
仗「名前さん、酒好きだけど弱いんスよ〜。うちでお袋とよく飲んでるけど、すーぐ酔っ払っちゃって…」
承太郎「名前、仗助が迎えに来たぞ。」
女子「(髪で顔隠れててよく見えないけど…イケメン…?)」
『仗助くん?どこに?』
仗「あーもう!目の前にいるっスよ!何回も髪下ろしたとこ見てるでしょーが!」
俺は髪をリーゼントのようにまとめる
『あっ、仗助くん!』
女子たち「(うわっ!何!?ちょーイケメンじゃん!)」
女子B「あのー、仗助さん?は、空条先生のお知り合いか何かで?」
仗「あ、親戚っス。」
女子A「先生の甥っ子さんとか?」
仗「いや、承太郎さんが俺の甥っ子っス。俺の親父が承太郎さんのおじーさん。」
女子「ふ、複雑…」
女子@「でもお二人とも、すごくかっこよくて…びっくり!」
女子A「仗助さん、おいくつなんですか?」
仗「あ、17になったばっかっス。」
女子たち「(17!高2!てか17でこの色気!名前、あんたってヤツはーーーー!)」
女子A「名前と3歳ちがうのかぁ…」
仗「ほら、名前さん、上着着て。帰るっスよ!」
『んー、仗助くん、今日泊まる?』
女子たち「(おいコラ!酔っ払い!未成年になんてコトを!)」
仗「ダメっス。俺、明日ガッコっスから。」
女子たち「(ガッコ!ぐぅかわ!ギャップ萌え!)」
『え〜』
仗「はい、おんぶ!」
『わーい!』
仗「じゃ、承太郎さん、また。みなさん、お先に失礼します!今日は酔っ払っちゃったけど、また名前さんをよろしくお願いします!」
承「気をつけてな。」
仗「はいっス!」
『仗助く〜ん…』
仗「なんスか〜酔っ払いの名前さん。」
『今日ほんとに泊まらないの?』
仗「なに言ってんスか。泊まるに決まってんでしょ?酔っ払いの名前さんにはお仕置きっス。明日、腰立たなくしてやる。』
ニヤリと意地悪っぽく笑ってやる
仗「酔った名前さん、イイ声で鳴いてくれますからね〜。今日もいっぱい鳴いて下さいね!」
『…←酔い冷めた あ、もう1人で歩ける…』
仗「だーめ。名前さんちに着くまでに覚悟しといてくださいねっ」
『やーだー!1人で帰るーー!』
翌日
名前さんはいろんな意味で起きれず
仗助くんはツヤッツヤのお肌でガッコに行きましたとさ♪