星の使徒本部
□エイリアと雷門の始まり
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「あらま…」
雷門に着いたけど既にレーゼの手によって校舎は破壊されていた。どうせなら破壊の瞬間見たかったなー。
「どうなっているんだ…」
お、雷門サッカー部のご帰宅ですか。思ったよりも早い到着に驚いたがこいつらの驚いた顔が面白いからまぁいいとしよう。優勝した日に学校が破壊されるなんて不憫だな。
「我々は遠き星エイリアよりこの地に舞い降りた星の使徒である。我々はこの星のある秩序に従い自らの力を示すと決めた。その秩序とは、サッカー。サッカーはこの星において戦いで勝利者を決めるための手段である。サッカーを知るものに伝えよ。サッカーにおいて我々を倒さぬ限りこの地球に存在できなくなるであろう」
こいつよくこんな長い文章間違えずに言えるよな。尊敬するわ。
「だから…。だからイナズマイレブンのおじさんたちと戦ったっていうのか。だったら次は俺達と勝負だ!」
「フッ。見よ。この学校は既に崩れ去った。すなわち勝負が終わった証。もっとも、あれが勝負と言えるものならな」
「宇宙人がなんだろうが学校ぶっ壊されて黙ってられるか!」
「染岡…。みんな…。見せてやろうぜ俺たちのサッカー!」
「「おう!!」」
威勢がいいのは称賛するけど世宇子との試合があったのは今日。いくら勝ったとは言え怪我をしている選手もたくさんいる。その状態であいつらと戦っても余計に体を壊すだけ。自分のためにもここは引き下がった方が身のためだと私は思うな。
「その必要はない」
あらー。部室壊しちゃったわね。可哀想に。しかも黒のボールでだなんてね。同情はしてあげる。
まあいい。ここからだ。ここから父さんの計画の第一歩が進んだ。多分だけど雷門はエイリア潰しにかかってくるはず。そして父さんと言い合いをしていた瞳子さんが監督になるだろう。いつかこの子たちはは負ける。次のチームもその次のチームも。
「私も特訓を開始しなくちゃだな」