CP(若桜)

□素直に
1ページ/1ページ


「わかっ!んっ!」

「ん?」

「ん?じゃなくてっ!」

「は?」

「もぉ若は鈍感だなぁ!ちゅーするに決まってるでしょ!」

「は?」

「は?じゃなくて!」

「いや皆いるんだよ?ずっと言ってたじゃん、人前でキスするのはダメだって」

「んぅ〜いいじゃん!おねがいっ今したい!」

「だーめ、家着くまで我慢して」

「今したいの!」

「……」

「ねえ!」

「……」

「ふんっ!もういいもん、美彩にしてもらうっっ!!」

「は…?」


平然を保ってるつもりの若なんたけどみるみる顔が険しくなっていく。
んふふ、嫌なら素直になればいいのにね
なんか意地悪してきたくなっちゃった

「じゃあ美彩んとこいくね」

「いやっでも美彩いまかずみん達といんじゃん」

「関係ないもん、美彩ならしてくれるもん」

「いやぁっ!美彩も人間な訳で、そんな人前でっ」

「なに若〜?」


抑えようとしてるのに顔が緩んでいく。
今の私だいぶにやけてるよ多分。
美彩のとこいってもいいんだけど流石に若が可哀想だからね


と考えてたら美彩が近づいてきた
ナイスタイミング!とか心の中で叫びながら若の反応を見る

美彩が近づいてくると若は焦るように私の腰に手を回して抱き寄せる

そんなことされたらもっと意地悪したくなっちゃうじゃんねぇ


「あっ美彩だぁ〜」

「わあどしたの玲香〜甘えたさん?」

「美彩〜こっち!」


美彩と話す度に私を抱き寄せる若の腕が強くなっていく



その様子をみた美彩は、
「あ〜」と吹いて私の膝の上に座ってくる

流石美彩!!話しが早すぎる


チラッと若の方を見ればめちゃくちゃ焦ってる顔で片手で腰引いてたのにいつの間にか両手になってるし、
流石に可哀想かな?

って思ったとこで美彩が爆弾発言

「私、玲香のおっぱい好きなんだけど」

「へ?」

若の体が硬直する

「触らしてくんない?」

「え?」

何も出来ないまま美彩の手が胸に伸びてきた時、


「だめ…」

私の胸に手を添えてぎゅっと抱きついてくる若、

「わか〜」

「あーぁ、せっかく触れるとおもったのになぁ」

私も美彩もニヤけが止まってない

若の目を見れば…



「くそっ…やられた。」

なんて吹いてぎゅぅっと抱きつく


「もぉ若月ーもっと素直になんないと玲香どっかいっちゃうよ?」

「んん、」

険しくなる若の顔


「私、思ったより玲香のこと好きみたい…。」


次の章へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ