CP(若桜)

□若月佑美生誕小説
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今日は…私の誕生日。

誕生日なのになぜこんなに気分が上がらないかって?
それはね…多分今日中に玲香に会うことが出来ないんだよ。
電話でもメールでも誰より早くおめでとうメッセージ書いてくれたんだけど、やっぱり…うん会いたい。

楽屋でも他のメンバーから沢山祝われて沢山プレゼントも貰った。幸せなんだけどやっぱり玲香がいないとなにか違う…。

今年の誕生日は嫌な日で終わるなぁ

と考えつつ…
玲香の返信を見返す。


【わかぁー!誕生日おめでとうっ!
最近会えてないよね…寂しいよぉ。わかの誕生日に会えないのが1番辛い…。でもしょうがないよね。お互い仕事が充実してるって事だよね…。誕生日くらい会わせてくれよっ!て思ったけどそんな事出来ないから…
また来年に!!いーっぱいわかの誕生日にぎゅーってする!私以外見ちゃダメだよ】



はぁ。なんで会えないんだろ…。
少しでいいから……数分…ううん、数秒でもいい。玲香に会いたい。
玲香に会えない誕生日なんてなにも楽しくない。
出来ることなら誕生日プレゼントは私と玲香の時間が欲しい。今すぐ。会いたい。

会えない寂しさを紛らわすためにテレビを付ける。
でもそれは意味がなくて。
流れてくる音声なんて頭に入ってこず、頭の中は玲香でいっぱい。


時計を見れば…もう23時。あぁ、玲香に会えないまま誕生日を終えるのか…。
嫌だな…、
最近会えてないのも会って余計に会いたいのに。誕生日くらい会わせてよ…

なんて独り言を呟く、


もう24時…が来る。
寂しい誕生日だったな…
来年は一緒にいれるかな…誕生日に会えるかな…


そう吹いて。
もう後3分。


後1分…






ガチャっ!!


「わかぁーー!!!!」

ぎゅぅぅうー!!

「うぇ!?れ、玲香!!」

「わかぁ!!間に合った!」

「れ、れか…」

「わっ!わかっ!泣かないでっ!ね!せめて誕生日おめでとうぐらいは今日のうちにっ!!」


カチッ。




「あ…、終わっちゃった…」

「れいか…」

「わか。終わっちゃったけど言うね、」


と、言って姿勢を正す玲香。

私には幻が見えてる…と思えるほど。
だって、絶対に会えないと思ってた人に会えた。
嬉しさから涙が止まらない。





「わか。誕生日おめでとう。遅くなっちゃって…、もう次の日になっちゃってごめんね。
お互い仕事が忙しくて会えない日々が続いてたのほんとに寂しかった、、仕事なんて集中出来なかったもん。
でもね、わかにまた会えるって考えるだけでね力が出るんだよ、頑張れる!わかのおかげで!!

わかもそうだったらいいな…なんて笑

今年も…んーんこの先もずーっとわかと一緒がいいな。
改めて誕生日おめでとう。大好きだよ」



玲香の言葉に涙が止まらない

でも玲香は泣き止むまで…なにも言わず背中をさすってくれる。
玲香のこーゆーところに惚れたんだな…。
普段はぽんこつだとかふにゃふにゃしてる。
こーゆー時になると、大人になってくれる。




「れぇかっ!」

「ふふふっ会えて良かったね。嬉しいよ」


玲香を感じ取るように、優しく抱きつき玲香の香りを堪能する…

「れぇかだ…れえかっ!」


「ねっ、わか、」

ちゅっ



「んっ」


「誕生日プレゼント…だったりする…」



さっきまで大人な玲香だったのに…急に赤面してそんな事言うもんだから可愛い…



「誕生日プレゼント。出来ることなら玲香とこの先もずっと一緒にいたい。くっついてしまうぐらい…」

「私もだよ、わか」


「ありがとうね、最高の誕生日になったよ、これからも宜しくね、私の大切な人…桜井玲香さん!」








どちらともなく寄せられた唇。
ほのかに赤く、ほのかに甘い。


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