SSS

□スナック夢
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あの人は海賊だから船出をして帰ってくるまでいつも不安と戦いながら待っていた。
一度海に出れば襲ってくる海賊や海軍や荒れ狂う気候、様々な命の危険が彼に迫るから。
あの人が将星になるくらい強い海賊なのは知っている。
…けれどいつか彼の身に何か起こる様な気がしていて。




「スナック様ぁ…!」

…そのいつかが現実のものにはなって欲しくはなかった。
しかしスナック様は、他の海賊に敗北し傷を負い帰ってきて。
手当てを受け横たわるスナック様の隣で泣きじゃくる私に、

「泣くな、傷に響く…。」

掠れた声で苦言を漏らし、ぽんと頭に手を置いてきたスナック様。
頭に置かれた彼の手の力は、いつもよりとても弱々しかった。

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