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□ペロスペロー夢
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生まれてからずっと、必要なのは私の兄達だけで両親にとって私は不必要な娘だった。
私なんか誰にも愛される訳がないとずっと思い込んで生きてきたのに、政略結婚によって夫婦となった海賊の夫はなぜこうも私に優しいのだろうか。

「よしよし、今まで辛かっただろうペロリン♪」

私の両頬を両手で包み、俯いていた私の顔を上げさせるペロスペロー様。
屈んで目線を合わせるとにこりと笑い掛けてきて。

「これからは私が愛してあげよう。」

その温かな言葉に涙が溢れそうになった。
愛される事に慣れていない私は、すぐに貴方に溺れてしまいそう。

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