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Twitterに載せたBLやNL等の小説や小話のlogです。

苦手な方は閲覧注意。

会話文多め。



  

◆クラッカー×オーブン 


次から次へとオーブンに大量のビスケットを差し出して、美味しそうに食べるオーブンの姿をクラッカーは満足そうに見つめていた。
「こんなに出してどうしたんだ?」
「兄貴が食ってる姿が見たくてよ。」
「俺の?物好きだな。」
苦笑いをしながらもビスケットが美味しく、オーブンの食べる手は止まらない。
自分のビスケットを食べてくれるオーブンの姿を見つめながら、ああ幸せだなとクラッカーは笑みを浮かべる。
「そういやお前は食わねぇのか?」
「あ?俺は…」
「ほら。」
オーブンがビスケットを一枚、クラッカーの口元に差し出した。
クラッカーはすぐにビスケットに食らい付く。
「な?美味いだろ?」
「むぐ、そりゃ俺のビスケットだからな。」
「あぁ、そうだな。」
本当に美味いなと言ってまた次のビスケットを口に入れ、オーブンは笑った。
ビスケットを食べてこんなに笑ってくれるなら、いくらでも、毎日でも用意してやりたいとクラッカーは思う。
(いっぱい食べる兄貴が好きだ…!)

<クラッカー×オーブン> 2018/10/04(Thu) 22:26 

◆クラッカー×オーブン 



「俺は兄貴を可愛がりてぇ。」
「は?」
真剣な眼差しでオーブンを見上げながらクラッカーが突然そう言い出した。
可愛がる、という単語にオーブンは首を傾げる。
「可愛がる?お前が俺をか?」
「そうだ。」
「…何で俺が弟に可愛がられないといけねぇ?兄である俺が可愛がるなら分かるけどよ。」
呆れた様なオーブンの言葉にクラッカーは不機嫌そうに顔を歪ませ、
「分かっちゃいねぇな…。」
と呟いた。
何の事だとオーブンが思っているとクラッカーが手を叩きだし、一体のビスケット兵をあっという間に作り上げる。
「あ?クラッカー何して…」
「こうするんだ。」
「うお…ッ!?」
クラッカーの合図でビスケット兵がオーブンを羽交い締めにし、急な事に対処できなったオーブンは後ろから押されて地面に膝をつく。
オーブンが膝をついた事で、クラッカーとの顔の高さが近くなる。
「ッ、クラッカー!」
「兄貴に可愛がられるのは嬉しいが、俺が言ってるのはそういう事じゃねぇ!」
「はぁ?」
「俺はもうガキじゃねぇんだ…!」

(※続きます↓)

<クラッカー×オーブン> 2018/10/04(Thu) 22:25 

◆クラッカー×オーブン 

(※続き)

苦々しくクラッカーはそう言うと、
「…っ!?」
勢い良くオーブンに口付けをした。
オーブンの両頬に手を添えて貪る様に舌を入れられ、クラッカーの行動にオーブンは驚きで固まる。
クラッカーの手がゆっくりとオーブンの頬から顎に沿って這い、ビクッとオーブンの肩が震えた。
「んっ、ふ…っ、」
オーブンの口から吐息が洩れる。
暫くして唇が離れた時、オーブンの顔は真っ赤になっていた。
「は…お、おい、クラッカー…っ」
「好きだ、オーブンの兄貴。」
「っ!?」
「俺のモノになってくれ。」
先程とは違う甘い声で囁かれて、オーブンは動揺する。
真っ赤な顔のまま何も答えないオーブンに、クラッカーは笑った。
正確には驚きと恥ずかしさで声が出ないのだが。
「可愛いぜ兄貴。」
何も抵抗できないまま、クラッカーの口付けをもう一度オーブンは受け入れた。

<クラッカー×オーブン> 2018/10/04(Thu) 22:24 

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