全員が妊娠できる世界

アルファ(α)、ベータ(β)、オメガ(Ω)の違い

発情期とは?

αとΩだけに起きる"番"のシステム

番のメカニズム

階級制度

α、β、Ωの生活

発情期抑制剤とは






























全員が妊娠できる世界


太古の昔、人類には女性と男性の二つの性がありました。しかし急激な人口の衰えを前に人は新たな進化を遂げます。男女という違いは形だけの名残を残して全ての人間が妊娠できるようになりました。男型には肛門から子宮に繋がる器官があり、女型は興奮するとクリ トリスがペニス状に勃起して射精することができます。















アルファ(α)、ベータ(β)、オメガ(Ω)の違い



《α / アルファ》
・男型は唯一"亀頭球"を持っている
・"ヒート"という突発的な発情期がある
・ヒート中の射精は20〜30分続く
・ヒート中の妊娠率は100%
・射精の際の精液の量が最も多い
・階級分化フェロモンを持っている


《β / ベータ》
・発情期がない
・Ωの発情期に対して、ムラムラはするが理性での制御が可能


《Ω / オメガ》
・発情期がある
・発情期の周期は1ヶ月 / 1回、約7日間((個人差あり))
・発情期以外での妊娠は極めて少ない
・性フェロモンを持っている
















発情期とは?



〈オメガ〉
Ωの身体からはΩホルモンが生成される性フェロモンが汗などの体液に混じって分泌されています。この性フェロモンの分泌はαやβにはありません。この為、この性フェロモンは通称"Ωフェロモン"と呼ばれています。

Ωが1ヶ月のうち3週間をかけて、大量のΩホルモンを体内に蓄積します。発情期がやってくると、大量に蓄積したΩホルモンから性フェロモンを生成して大放出します。このΩフェロモンの大放出は約7日間程度続きます。これは元々妊娠の確率が低いΩが高い生殖能力を持つαを誘惑するために発達した特性だと考えられています。


〈アルファ〉
Ωフェロモンに反応して"ヒート"という突発的な発情期を催します。一度ヒートに入ると理性が飛び、暴力的になってしまう傾向があります。

※初めての発情期が訪れるのは一般的には
12〜18歳です。(αのヒートも同様)
















αとΩだけに起きる"番"のシステム



αとΩの発情期中のセック スで、αがΩの項付近を噛むとその二人は"番"になります。番になった場合、αには変化が起きませんがΩは発情期中は番になったαに限定したセック スしかできなくなります。他の人間とセック スすると目眩、頭痛、吐き気に襲われます。
原則として番は解消ができません。


〈歯形〉
番になるために噛まれた場合、その歯形はずっと残ります。


〈首輪〉
望まない相手と番になってしまわないように、首輪で自衛するΩもいます。



【魂の番(運命の番)】
αとΩがお互いのフェロモンに(発情に関係なく)、惹かれることがあります。その相手とは一目見た瞬間に感じ合い、必ず相思相愛状態になります。しかしこれはとても稀なケースであり、都市伝説ではないかと言われています。















番のメカニズム



αは発情期中にΩの"うなじを噛む"という行為をトリガーとして、階級分化フェロモンを番となったΩに発するようになります。結果としてΩは発情期中に番となったαとしかセック スが受け付けられない身体になります。また、番のいるΩは例え発情期を迎えても、自分のパートナーではないαのヒートを抑制することが出来ます。
このヒートを抑制する作用から"ヒート抑制剤"開発のキーとされていますが、この点はまだ未解明のままです。















階級制度



αα...20%

・唯一、亀頭球を持つ男型がいて、Ωに対しての生殖率が高い。その他の身体的優位性は精液の量と階級分化フェロモン以外には立証されていないものの、世間的にはαはあらゆる面においてβとΩに勝ると考えられている。



βββββββ...70%

・人口が最も多く、基本的にはαに使われる側であるが、近年は個人の努力やαとの婚姻関係によって、αと変わらない地位を築いている場合もある。



Ω...10%

・発情期があり、生殖率が低い事からαやβよりも劣る存在とみなされている。発情抑制剤が開発されるまでは、家庭に入り外での仕事はしないことが望まれていた。


〈部屋に30人いたら...〉


〇〇〇〇〇〇

α:6人


●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●

β:21人


◎◎◎

Ω:3人




























α、β、Ωの生活



【学校】

・共学
"αクラス"という特進コースが存在します。これはΒやΩも能力次第では入ることが可能で参加は任意です。αがβやΩよりも優れているという考えから設置されたクラスで、通常よりも難易度の高い授業が行われています。


・α校
入学はαのみ可能です。α校はあるものの、βのみ、Ωのみという学校はありません。



【仕事】

・α
社長や重要なポジションの人間は殆どの場合がαです。家族経営も非常に多く、α同士のコネクションがとても強いので、αが出世しやすい会社です。


・β
個人の能力によってはαと変わらないポストにいる例もありますが、基本的にはαに雇用される側です。


・Ω
発情期抑制剤の普及により、雇用が増えました。Ωに対する偏見をなくすため、国からはΩの雇用に対しての助成金が出ます。



【結婚】

・α、β、Ωはそれぞれの種族感での結婚をするのが通例です。特にαはエリート意識が高く、αの血を汚さない・絶やさないことを重んじています。生まれてくる子どもの確率はβ>α>Ωの順で遺伝するため、αはなるべくα同士との結婚を望みます。そうすることで特権階級はますますαに独占されるという背景もあります。その為、βやΩがαと結婚する場合は玉の輿に乗ったという感覚が一般的です。
1960年頃からΩの人権運動が盛んになった事でβやΩ間、αやΩ間の結婚も増えてきてはいますが、それでもまだ異種間での結婚が普通とは言い難い現状です。



〈Ωが自分を守るために義務づけられていること〉

@Ωは中学校から学校側に自らがΩである事の診断書を提出しなければならない。

A雇用主にもΩである事の診断書を提出しなければならない。

B発情期抑制剤の服用と、特効薬の常備。


















発情期抑制剤とは



1950年代に開発されたΩ専用の薬。αホルモンを主体とした成分でΩホルモンを抑制することで、性フェロモンの分泌を軽減させる働きをします。効き目には個人差があり、アレルギーや中々効かない体質のオメガもいる為、新薬の誕生が期待されています。



〈ピル〉
1日 / 1回、1粒を毎日服用。
副作用は無いとされているが、個人差がある。


〈特効薬〉
発情期が起きてしまった場合に腕や足などに刺す。5分以内に発情は沈静化するが、副作用が強く、頭痛、吐き気、目眩などが起きる。
学校、会社や駅など公共の施設には常備されている。


※上記どちらも個人が入手する場合には、必ず病院での処方が必要。









※この設定は雑誌のものを参考に掲載しています。

 


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