Book1

□可愛いオンニ
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ツウィside



ダヒョン「ちょっと、サナおんに〜やめてくださいよぉ〜」

『いひひ、ダヒョナかわいいんやもん〜』



いつものように目の前で
繰り広げられる2人のいちゃいちゃ。


正直ダヒョンおんにが羨ましいっておもうことがよくある。
それと同時にやっぱり私はサナおんにの事が好きなんだと再確認する。



モモ「ほんまさーたんはキス魔やな」



隣にいたモモおんにが
そんな事を言う。
本当にその通りだ。

キスしてこようとするのを
どんな気持ちで耐えているのか
おんには全くわかってない。



モモ「ツウィも混ざってくれば?」

「いや、遠慮しておきます」



ほんとは勇気がないだけ。
サナおんにの事は誰よりも好きな自信があるのに。

女の子らしくて、気配りができて、小動物みたいにかわいくて、色っぽくて、優しくて。
好きなところはきりがない程でてくるのにな。



『ツウィや』



そんな事をぐるぐる考えていたら
いつの間にか横にいたモモおんにが
サナおんにと入れ替わっていた。

モモおんにはシャワーを浴びに行ったらしい。



「サ、サナおんに。どうしたんですか?」

『どうしたって、ツウィがさっきから一点ばっかり見つめてるからなんかあったんかと思って』



そんな優しい顔しないでほしい。
ただでさえ、可愛いオンニのことをもっと好きになってしまう。



「…なんでもないですよ」

『…ほんま?』



今、
好きです。なんて言ったら
可愛いオンニを困らせてしまうから。



「ありがとうございます、おんに」



好き、をなんとか飲み込んで
おんににそう告げた。



『…ツウィはサナのこと嫌い?』



もう部屋に戻ろうと思っていたら
突然サナおんにがそんなことを言うから、思わず大きな声がでそうになった。



「…そんなわけ!ないです」

『…ほんまに?』

「はい。」

『だって、サナといる時のツウィ、いっつも目合わせてくれんし。すぐどっか行っちゃうし、寂しそうにするから…』



…可愛いオンニを困らせてしまった。



「…サナおんにのことが、好きだから、…です」



また困らせてしまうかもしれないけど、伝えるしかない。そう思った。



「…だから、嫌いとかそんなのじゃなくて。…誤解です」

『…ツウィや、ほんまに?ほんまにサナの事好きなん?』



ほんまに?
って何回も確認しようとしてくる
おんにが可愛くて、にやっとしてしまいそうなのを必死で抑える。



「…好きです」

『…サナも好きぃ!ツウィだいすき!』



さっきと打って変わって、
嬉しそうにぴょこぴょこしてる
サナおんにはやっぱり可愛い。

それに、まさかサナおんにと同じ気持ちだったなんて。



『ツウィや、』



私をぎゅっと抱きしめて、
名前を呼んでくれるおんに。


世界で一番可愛い私のおんに。




END.
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