Book1

□夜食
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サナside



『ジョンヨナぁ〜』



『ダヒョナぁ〜』



いっつも。
いっつもそうや。



ジョンヨンやダヒョンの事を
甘えた声で呼ぶモモりん。


今だってナヨンおんにから
抱きつかれて嬉しそうにしてる。



ミナ「…さーたん、顔」



怖いで?なんて
隣にいたみーたんから指摘される。



ミナ「…嫉妬してるんや?」

「そ、そんなんじゃないけど…」

ミナ「モモりん人気やもんなぁ」




それは否定できんわ。
前までは、さーたん!
なんて言って甘えてくれることもあったけど、最近ではほとんどサナから。




しかもサナからくっつくと
他のメンバーとは違って少し
むすっとした表情になる。




「…もうええ、寝る」




色々考えてると
キリがないからもう早よ寝よう。


ミナにおやすみ、
と言って先に部屋に入った。




…せやけど。
全然眠れへん。
早めにごはんも食べたからか
お腹もすいてきて。



誰もいないリビングに入って
ラーメンを作ることにした。

辛いけど、おいしい。



隣にモモりんがいたら
もっとおいしく食べられるのにな。
なんてまた考えちゃって。



『…ずるい』

「…ひぇ、」



いつの間にかモモりんが。
私の悩みのタネの本人がリビングに入ってきた。



「…な、…寝てたんちゃうの?」

『匂いにつられて起きた』



それの、なんて
ラーメンを指差す。

子供みたいで笑っちゃいそう。



「…一緒食べる?」



そう言うと
こくん、と頷いて
大人しく私の隣に座った。




「…こうゆう時だけやんなぁ、モモりんから来てくれるの」



隣で私の食べかけのラーメンを
すするモモりんについ、
心の声がでてしまった。



『…やって、さーたん。誰が好きかわからへんやもん』

「へ??」



予想外の返答に
マヌケな声がでたやんか。



『誰にでもキスするし、…特にダヒョナとか。』

「…そ、そんなんモモりんやってしとるやんか!」

『してへん!自分からしてへんもん』



いや、たまーにしてるの
見たことあるんやけど…。


反論したいとこやけど、
モモりんが子供みたいに言い張るから可愛いくて言えへん。



『やから、ダヒョナが好きなんかと思って…』



え??




『…距離おいてた』




可愛い。
あのモモりんが
そんなこと考えてたなんて。
全然知らんかった。



「…サナ、モモりんに嫌われたかと思ったやんか」



わざと拗ねたように言うと、
そんなん、ないやろ。
なんて頭を撫でてくれた。




『ごめん、寂しくさせて』



さっきの子供のような表情とは違って
優しい顔でそんなこと言うから
ほんま、反則や。




「…これからは、そばにおって」

『うん、』



モモりんがしてくれた
キスはラーメンの味がして。



一緒やね、って
2人で笑った。




『2人だけの秘密やな』





END.
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