Book2(リクエスト)

□優しいあなた
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ミナside




『…ミナ、手伝おうか?』




私がじゃんけんで負けて
洗い物を担当することになった。


キッチンで作業をしていると
後ろから聞こえるジョンヨンの声。





「ううん、大丈夫だよ?ありがとう」




そんなに洗い物も多くないし。




『いいから、ほら…貸して?』




さっき、じゃんけんで真剣に勝負して勝って喜んでたのに。
手伝ってくれる優しいジョンヨン。




「…ごめんね、ありがとう」




貴方の手が触れるたび、
貴方の声が私に向けられるたび、
きゅん、と胸が高鳴るの。




『2人でしたほうが早く終わるよ』




私の方を向いて
にこっと笑うジョンヨン。


つられて私も笑顔になる。




『ははっ!、…ミナ、ほっぺたに泡ついてる』



はははって笑うから
どこ、どこ?
とアタフタしていると。



すっ、と伸びてくるジョンヨンの手。





『ははっ、また泡ついちゃった!』




泡がついたジョンヨンの手で
また触られたから
取れるどころかまた泡がついちゃったみたい。



それをみてケラケラと笑ってるジョンヨン。




「もぅ、ジョンヨンってばぁ〜」

『ごめんミナやぁ、取ってあげるからじっとしてて?』

「…ほんまに?」




ほんま!ほんま!
なんて日本語で言うジョンヨンが可愛くてぎゅっと目を閉じた。




頬に触れられるジョンヨンの手。




『…ほら、取れた!』

「…ありがとうっ」




ジョンヨンの手についた
泡をみて笑っていたら。




『…あ、まって。まだ付いてた』

「…えっ?」




優しく触れるジョンヨンの唇。




『…嘘。やっぱり付いてなかったかも』




ちょっと照れたように
笑うジョンヨンに好きが溢れる。




「…もぅ、ジョンヨナ…」



あかん、いま私
顔真っ赤や。
自分でも分かるくらい火照ってる。




『ミナが可愛いからいけない』




それに手伝ってあげたし、
なんて笑ってるジョンヨン。




「…ありがとう、ジョンヨナ//」

『そんな顔でそんなこと言われたら、またしたくなっちゃうんだけど?』




ちょっといじわるな
顔になるジョンヨンも。
全部、好き。





「…してもええよ、もう一回」






END.


◎リクエストありがとうございます!
甘々を目指したのですが、上手くかけたのかどうか…。笑

読んで頂きありがとうございました!
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