Book2(リクエスト)

□キス
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サナside




ジヒョちゃんと付き合って一週間。

一週間記念日だね!きゃー!
とか言いたいくらい
毎日ドキドキしてるんやけど。




ジヒョちゃんとまだ
キスしてない。




「ジヒョちゃん、おかえり」




ただいま、なんて笑顔で
リビングに入ってくるジヒョちゃん。


手を繋ぐ、腕を組む。
そんなことは恋人になる前からしてた事やし、他のメンバー同士だって普通にする。



でも、
”キス”は恋人じゃなきゃできない事やろ?




『…サナ、そんな真面目な顔してどうしたの?』




ぐるぐるぐるぐる
頭の中で今後の
シュミレーションをしてたら
目の前には笑いをこらえたジヒョちゃんの顔。




「…な、なんでもないで?」

『変なサナ〜』



ジヒョちゃんは
ひゃひゃ、と笑って
シャワーを浴びに行った。



あぁ、どないしよ。
今日こそはジヒョちゃんとちゅーしたい。




「ジヒョちゃんっ」




シャワーを浴び終えて
濡れた髪のままジヒョちゃんが部屋に入るのが見えたから、後を追っていった。




『…わ、どうしたの?サナ』

「乾かしてあげる!髪!」




そういうと、
少し恥ずかしそうに
ありがとう、と私にドライヤーを預けた。



「ジヒョちゃんの髪サラサラやなぁ」

『そう?』

「うん、綺麗」



ジヒョちゃんは
恥ずかしくなったのか
ぱしっと私の腕を叩いてきた。




「ありがと、サナ」



髪を乾かし終えて、
一緒にベッドに入る。


横から少し控えめに近づいてくる
ジヒョちゃんが可愛くて
にやけるやんか。




「ジヒョちゃん、もう眠い?」

『…うーん、少しだけ。でも、サナといるから寝るのもったい無いなぁ』




もっと話してたいし、
なんて可愛い事を言ってくれる。




よし、今しかない。
がんばれ!湊崎!




「ジヒョちゃん」




横を向いてジヒョちゃんに
キスしようとしたら、
ジヒョちゃんがくっと後ろに下がった。




「いや?…サナとキスするの」




頑張ったんやけどな…。
まだ恥ずかしいんかな。




『いや、…嫌じゃ無い…そうじゃなくて』




そうじゃなくて、…何??




『…サナは初めて?…』




え??




『…キス、…するの、初めて?』




あかん、可愛い。
そんなうるうるした目で見んといてや?



「…うん、初めてやで?」

『…ほんとに?』

「うん。ジヒョちゃんと一緒、ジヒョちゃんが初めて」




そういうと
嬉しそうに笑うジヒョちゃん。



優しく優しく、
仕方なんて詳しくわからんけど、
ジヒョちゃんへの気持ちを込めてキスをした。




「…ん、ジヒョちゃん好き」

『…私も、』

「…私も、なに?」

『…サナが大好き』



真っ赤な顔のジヒョちゃん。
こんな可愛いジヒョちゃん、
他の誰にも見せたくない。




『…サナ、他の人とキスしたことあると思ってた…』




暫くしてジヒョちゃんが
そんなこと言いだしたから
どんな反応するか見て見たくて、
冗談を言った。




「あっ、…そういえば昔モモりんからされたような…」

『えっ??』




一瞬にして悲しそうな顔になる
ジヒョちゃん。
ごめん、可愛くてつい。




「うそ!ジヒョちゃん可愛い〜!」



もぅ!サナのばか!
なんて布団を被ったジヒョちゃん。




言いすぎたかな、なんて思ってたら
ぴょこっと顔を出して。




『…でも、良かった。嘘で』

「え??」




ジヒョちゃんが近づいてくる。
触れる唇。




「…もう嘘ついたら、キスしないんだからっ」



可愛いジヒョちゃん。




もう一生嘘つかへん!



END.



◎リクエストありがとうございました!付き合いたてのサヒョという事で、できるだけ甘く書いてみました!

最後まで読んで頂きありがとうございます!
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