Book2(リクエスト)

□どっちのミナ?
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ミナside




チェヨン「ミナおんに!!」





個人の仕事から帰ると
元気よくチェヨンが走って来た。





『ど、どうしたの?チェヨナ』

チェヨン「私と結婚して!!」





ちょ、ちょっと待って?
…何があったん?



訳がわからないまま
頭の上にハテナを浮かべて居ると。



ジョンヨン「…だめだよ〜、ミナは私と結婚するんだから〜」





後ろからスタスタと
ジョンヨンがやって来た。




みんなして頭おかしくなったん??




『…あ、あの…ちょっとよく分からへんねんけど…?』





私を置き去りにして
にらめっこしてる2人。




チェヨン「ジョンヨンおんにには負けないもん」

ジョンヨン「いくら可愛いチェヨンでも譲れないなぁ〜」




チェヨンはぴょん、と飛び跳ねて
口を膨らませている。





「…さーたん、あの2人なんか変なんやけど…」



まだワーワー言い合ってる
2人をすり抜けて
リビングに入るとさーたんがおった。




サナ「ひゃっひゃっ、みーたん大変やなぁ?」





さーたんから話を聞くと、どうやらさっきファンの方が作った動画をみていたらしく、



”ミナはチェヨンとジョンヨンどっちが本命なのか”
なんていう可笑しな話題に
何故か本気になった2人は勝負だ!なんて突然盛り上がり始めたらしい。






チェヨン「…ミナおんに〜!はい、ソンムル!」




あれからというものの
2人はよく私にアピールしてくるようになった。



チェヨンの手に持っているのは
私のために描いてくれたらしい、絵。





「ありがとう!私のために描いてくれたん?」

チェヨン「うん!ミナおんにの事思って描いたから良く描けたよ!」





にこにこのチェヨン。
絵を見ると
ペンギンを見てる
私とチェヨンがいた。
そしてその2人の手は繋がれている。

あかん、恥ずかしくなってきた。





チェヨン「へへ、おんに顔真っ赤〜、可愛い!」

「もぅっ、チェヨナ〜」

チェヨン「……おんに」




ケラケラと笑っていたら
突然真剣な顔になる
チェヨンにドキッとする。





「…な、何?」

チェヨン「私は本気だよ、ミナおんにの事」





そんなん、ずるい。

考えておいてね、なんて
笑ってシャワーを浴びに行ってしまった。




チェヨンの絵をじっとみていたら
純粋な気持ちに嬉しくなって
思わずにやけてしまう。





ジョンヨン「…なーに、にやけてんの?ミナちゃん」

「ひゃっ、…なんやびっくりしたぁ…」




ごめんごめん、
なんて言って
私にカフェオレを渡してくれる。





「…あ、ありがとう」

ジョンヨン「…ミナはチェヨンが好きなの?」

「えっ?」

ジョンヨン「…今も、その絵みて嬉しそうにしてたから」





ちょっと寂しげな顔でそう言うから
思わず否定してしまう。





「そ、そんなんちゃうよ?…別に…」

ジョンヨン「…嘘つかなくていいのに」

「…ほ、ほんまやって!…」





落ち着かせるためにも
カフェオレを一口飲むと、
温度も甘さも丁度いい
おいしい味にほっとする。




ジョンヨン「安心していいよ、ミナがチェヨンを好きでも、ミナの事嫌いになんて絶対ならないから」




ニコッと、笑って
私を見る。

もう、なんでそんな優しくするん?




…どうしたらええの?




サナ「…みーたん、決着ついたん?」





あれから良く考えた。
最初はノリでだと思っていたけど、
2人のあの真剣な顔を見たら
なんだかこっちまで真剣になってしまってた。




「…うん、やっぱり決められへん。…どっちか選ぶなんて無理や」





これが結論。




どっちにも良さがあって、
私にはもったいないくらい魅力的で。

2人とも好きやねんもん。




サナ「だって!チェヨナ、ジョンヨナ〜」

「えっ?」





サナがそう言うと、
トコトコと部屋から出てくる2人。





チェヨン「…勝てると思ったのに〜!」

ジョンヨン「私らノジェムだから引き分けなのかな」

チェヨン「ちょっと、おんに!その発言ぜんぜん面白くないですよ〜」



そんなこと言って笑ってる2人。




「…どっちも好きやから、2人とも勝ち」





END.

◎リクエストありがとうございます!
ミナを奪い合うノジェム兄弟でした!めちゃ難しかったです。笑

最後まで読んで頂きありがとうございました!
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