Book2(リクエスト)

□どきどき。
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サナside








『ジーヒョーちゃんっ』







ソファで何をするでもなくぼーっとしてたジヒョちゃんに話しかける。








「…どうしたの?サナ」

『…えへへ、ジヒョちゃん大好き』

「ちょ、ちょっと、…サナ」







ぎゅっと抱きつくと
みんないるから、って
腕を控えめに剥がされる。






『…恥ずかしいん?』

「…だって…みんないるし…」







もじもじしてるところも可愛え。
ほんまにジヒョちゃんは
サナの事を夢中にさせる天才や。







『じゃあ、2人きりになりたいんやけど、ダメ?』

「…い、いいよ?」







顔を真っ赤にしてるジヒョちゃんが可愛くて、ぎゅっと手を握って部屋に連れて行く。







『…ひひ、2人きりやで』

「…サ、サナぁ、いきなりどうしたの?」






不安そうな顔をしてるジヒョちゃん。







『いきなりも何も、ただジヒョちゃんと一緒にいたいなって思っただけやで?』

「…ほんとにそれだけ?」

『うん、付き合ってるんやから当たり前やろ?…』







そういうと、
そっか、なんてさらに顔を赤くするから本当にわかりやすい。







ぽんぽん、と
サナが座るベットの横を叩くと
素直にすとん、と座るジヒョちゃん。







『…ジヒョちゃんの匂い好き』

「…ほんと?この匂いお気に入りなの」

『ふふ、サナもお気に入りやわ』

「……お揃いにする?」







待って。





可愛いすぎん??







香水お揃いにする?って。
中学生カップルみたいやけど、
なんかええなぁ。








『うん、ジヒョちゃん可愛い』

「…ちょっと、サナぁ」







ぎゅっと抱きつくと
ぽんぽんと頭を撫でてくれる。







『ジヒョちゃん、ちゅーしていい?』







なんか無性にキスしたくて、
愛しくてたまらんくなった。







「…そ、そんなの聞かなくていい…」

『ジヒョちゃんが、キスしたくない時は無理せんでええんやで?』







わざといじわるする。




だってジヒョちゃんがおねだりするところみたいやん??







「…して?…」

『何を?』

「…もぅ、…キスして、」







はい、可愛いやろ?!




サナのジヒョちゃんめっちゃ可愛いやろ!







『…えへへ、好き』

「…私も、サナが好き。大好き」







自然にぎゅっと手を握る
恋人つなぎって意識するとなんか恥ずかしいやんな。








『…ジヒョちゃん、一緒に寝よか?』

「…やだ。だってサナ、寝かせてくれないもん」







ひーんㅠㅠㅠ
サナ、そんな変態じゃないねんけど?笑






『なんで〜、寝かせる!ちゃんとジヒョちゃんが眠るまで子守唄でもなんでも歌ったるっ』

「…サナの声好きだから、そんなの寝られない。聞き入っちゃう」








ジヒョちゃんそんなん、あかんやろ。





なんでそんな毎回毎回
サナをキュンとさせるん??





誰か助けて?笑






『…じゃあ、黙ってるからジヒョちゃんと一緒に寝たい』

「…うん、」

『ええの?…』

「…本当はね、サナが隣にいるとドキドキして眠れないの」







え?



なんて?







「…サナのせいよ、」








ぎゅっと抱きついてくるジヒョちゃん。



サナだって同じくらいドキドキしてるんやで?







『…サナも、ジヒョちゃんと一緒』

「…ドキドキ?」

『…うん、してるやろ?』







ジヒョちゃんの手を持って
サナの心臓に当てる。






ぱぁっと笑顔になるジヒョちゃん。








「ほんとだ…サナ、可愛い」






もしかして私よりドキドキしてるんじゃない?なんて、途端にからかってくるジヒョちゃん。






『…こんなんなるのはジヒョちゃんだけやで?』


「私も。サナだけ」







ゆっくりジヒョちゃんが
瞼を閉じるのを見て、
私もゆっくり眠りにつく。






夢でもジヒョちゃんに会いたいな。





END.


◎リクエストありがとうございます!
ひたすらいちゃこらサヒョと言う事でオチがなくぐだぐだでしたが優しい目でみてください。笑
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