小説 長編集.3

□モテ期.A*/*
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「ん、…ちょっと、光一…っ、」

かぷっと首筋に歯を立てられる。
さっきからずっと、舐めたり吸われたり。
お腹とか、お臍の周りはもうキスマークで赤い。

「、…あ、ぁん、跡…っ、」
「ん、だめ?あかん?」

明日休みでしょ?
聞かれて頷く。ダメなことは無いけど、怒られるのは光一やから…。

手を伸ばして腹筋を押す。

「いいよ、別に俺は怒られても、」
「んふ、…なぁに、もぉ…、」

光一がぼくの手を取って指を絡める。
ぎゅっと握ってからもう一度上体を下ろした。

むちゅっと唇が触れ合って舌が絡まる。
その拍子に光一の腰が前後した。思わず中の良いところを刺激されて身体が跳ねる。

久しぶり…。
こうしてえっちするのも。
裸で抱き合うのも。

「ずっと離れてたから、」
「ん?」
「光一と、ぎゅってすんの、…うれし、」

両手を広げたら、そのまま抱き起こされた。
ぶちゅうっと繋がったところが音を立てる。全身に痺れが走った。むくっと中で嵩が増すから堪らず抱き付く。

「ふは、俺のこと好き?」
「ん、…っ、す、き…っ、」
「俺だけ?」
「んぅ、…っ、光ちゃんやけ…、」

甘えてキスをねだったら、嬉しそうに目尻を下げた。食むっとまた下唇を食べられる。
嬉しくて、またうっとり。

この地方にいる間は、忙しくて大変だった。それだけじゃなくてもうめんどくさい事に結構見舞われた。そのたび、こうして愛された日々を思い出したのだ。

早く帰ってこの腕に収まりたかった。
つい考えて温もりに浸る。

「早く、…光一と、こうしたかった、」
「ん?、」
「欲しかったの、」
「ふふ、何が?」
「光ちゃんの、お熱、」

見上げたら、またむくりと内側で膨らむ。
一度ぎゅっと抱きしめられた後、光一がぼくを押し倒した。
ずるりと抜けていくペニス。

あ…、思わず声を出したらそのまま身体を反転されてまたずくりの入ってきた。

宥めるようなキスをされて思わず多幸感に浸る。

「ん、ぁ、あ…っ、ん、」
「ふ、…っ、う、」

光一が唸ったあとぼくの腰を掴み上げる。
ぱんぱんっと肌がぶつかる。
ベットが軋んで、光一の腰が震えた。一層深くペニスが奥の襞を突き上げる。ずくりと内側の狭い入り口を押し広げられる感覚。

目の前が真っ白に飛んだ。

「ふ、かぁ…っ、あ、ぁん、あ、ぁ、あ…っ、」
「すげぇ、絡みついてくる、剛の中、」

光一の腰が震えて、同時に内側に広がるあつい熱。注がれる飛沫の勢いに痙攣を何度も繰り返す。

んんっ…。

「す、き…っ、すきぃ…っ、こ、いち…っ、」
「ふふ、俺も、」

数度目の絶頂。
また目の前が震えた。


ーーーー


「大丈夫か?」
「ん、…ぅ、」

すごく久しぶりに愛し合った。とても、激しかった。
朦朧とした意識のままお風呂に入れられて、掻き出されてまた、しちゃって。
結局お手入れはベットの上で。

うつ伏せでクッションを抱えたまま顔だけ光一の方に向けたらすごく、嬉しそうにニヤけてる。

「ん…なぁに?」
「んは、いや、ええなぁ、って。」

何がよ。
ムッと見つめてたら、指先がツツー…と肩口を撫でた。そのあと、すりすると背中をくすぐるように辿る。

「あ、ん…っ、ちょ、と…、」

擽ったいて。
身を捩っても腰付近を撫でたあとお尻の割れめに指を挟む。
またつんつんて、指先が腰、脇腹と突く。

「ん、…っ、もぉ…、」
「ふふ、いやぁええなぁ、」

またしみじみ呟く。

「…なにがよ、もぉ…、」

ぼくの腰を抱いて、ぎゅっと抱きしめながら光一が深く息を吸って吐いた。

「剛が、俺の、って思うとなんか良いなって、話。」
「んふ、…もぉ、」

お前以外に誰のになるねん。

ーーーfinーーー


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