小説 長編集.1
□愛してる。/*
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「ん、…っつよ、し、」
珍しく剛が求めてきた。
ベット行く?って聞いても、ここで、って。
「ふふ、どうした?」
離れている間が愛と性欲を育てたのか。
打ち合わせで会った時からツンツンしていた気がする。
剛の方が一足先に帰ったんたが、俺がリビングに入るなり飛びついてきた。
「光一、」
「ん、珍ししいな、」
キスの合間で聞いたら剛が瞼を伏せた。
ほろっとこぼれ落ちる涙。
そんなに、寂しかったのだろうか。唇を寄せて瞼を舌で引いたら密着したままの剛が俺を見上げた。
「光ちゃん、」
「ん?」
「……、すき、」
突然の愛の告白。
じっと見られる眼差しに思わずまた深い口づけ。腰を抱きながら手を取って指を絡める。そのまま座面に押し倒して、数回舌を絡めた。
キスをしながらパンツと下着を引き下ろす。
シャツのボタンを数個外して乳首を摘んだらびくんっと剛の腰が跳ねた。片方の乳首に歯を当てて、噛み合わせるとまたほろほろと涙をこぼす。
それが堪らなく可愛い。
反応がいつまでもうぶなんだ。
膝を擦り合わせてもじつくから、脚の間に身体を割り込ませる。
ふるっと勃った可愛いちんこ。
「ん、っ、…っ、あ、ぁ、ん、」
感じ入った喘ぎにゾクゾクしてしまう。
剛の匂いを吸い込んで頭がくらくらした。
久しぶりだ。
まるで、変態よろしく、すんすんと匂い嗅ぐ。
「く、ふ…ん、ふふ、ふふ、」
恥ずかしがって剛がもじつく。
かわいい。
性器を握って、乳首も舌で弾いたら嬉しそうに声を弾ませた。
双丘の間からとろとろ溢れる液体を掬ったら剛が片方尻たぶを拡げた。
「こ、ちゃん…、も、…っ、じゅんび、したぁ、」
いつでもきて。
うっとり微笑まれて下半身が痛いくらい滾った。それを抑えてまずは指を押し込む。
すんなりと入る3本の指。混じり合ったローションが指に絡まる。
開いて閉じて、しこりを潰したらぐちゃっと響く卑猥な音。
「ふふ、とろとろ、」
掻き回しながら、上体を下ろす。
剛の下唇を優しく食んだらチロッと舌を出して甘えてきた。
カプリと噛んで吸ったら嬉しそうに指を締め付ける。
「ふふ、噛まれるの、好きだもんな?」
舌を合わせて口付けの合間で聞いたら泣きながら頷く。可愛い。
剛の甘えた仕草。
指を引き抜いて、膝立ちをする。
「剛、俺のちんちん出して、」
「ん、…光ちゃん、の…っ、」
「そう、今からお前のここ、」
臍の下を撫でて押す。
「俺のちんこと、精子でぱんぱんしてやるからさ、」
「あ、…っん、…っ、」
妊娠するぐらい種をつけてやる。
だから、自分で出してその小さなお手々で可愛がってよ。剛の手を取って股間に当てる。
ビクッと震える指先。
もぞっと起き上がったあと、恥ずかしそうにベルトを外していく。むくっと膨らんだそこを撫でながら剛が頬を染めた。
「ん、…も、おっきぃ、もん…、」
見なくても分かる。
呟いてから愛おしそうに撫でるんだ。はち切れそうなボタンを外してファスナーを下ろしたらペニスが下着を押し上げた。
おっきい…。
また剛がつぶやく。
「ふふ、嬉しい?」
囁いたらこくんと頷いた。
下着から聳り立つペニスを取り出す。くちゅくちゅっとカウパーを掬って手のひらでこねる。
「ふ、…っ、う、…は、ぁ…っ、」
思わず唸って腰を揺らす。
挿れたい。
溢れる感情。
剛の指先が筋を撫でて亀頭を摘む。またむくむくと成長するペニス。
「ん、…舐めたい、」
不意に剛が俺を見た。
見上げた視線が訴えて、ねだるように陰嚢を揉んできた。中の玉を凝り合わせてやわやわと引っ張る手つき。
今、口でされたら呆気なく出す自信がある。暫く悩むが剛が握り込んで扱き始めた。
「く、…っ、つ、よ…っ、」
「ん、お願い、ちゅっちゅしたい、」
剛がぺろりと口の端を舐めて目を細めた。
仕方なし、頷いたら嬉しそうにソファから降りていく。
脚を開いて座った俺の間に顔を埋めてあむっと先端にしゃぶりついた。カリッと当たった歯先に思わず腰が浮く。
「ん、…っん、ん、ぁ、むん、…っ、」
あ、…っぶねー…。
口内の温かさと絞られる感触に出そうになってグッと堪える。溜め込んで、溜め込んで我慢した放出は剛の中でなくてはいけない。
器用な舌触り。
器用な唇。
ちゅるっちゅるっと音を立てて吸い上げてくるから堪らず息を吐いて快楽をやり過ごす。
「ん、っ…んむ…っ、んん、…っ、」
頬の肉で擦って大切に愛でるような愛撫。
剛の喉元を上下に撫でたらあむあむと、喉の奥まで飲み込んでいく。
後頭部を抑えて後壁にペニスの先を擦り付けたらぷはぁっと息を吐いて剛が溺れる。
荒く息をしてまた小さなお口を開けるのだ。
「ふふ、ええ子、」
頭を撫でてまた、喉を手の甲で撫でる。また喉の奥に押し込むと剛が顔を顰めた。
苦しそうに溺れるような仕草。
「ん、だめ、我慢して、剛。」
剛の大好きな低い声で少し棘のある命令口調で囁く。剛が何度も溺れながら目を閉じた。ほろりと溢れる涙。必死に喉を締めて頭を振る健気な姿。
「あー…、めっちゃ気持ちいい…、」
剛の喉も締め付けが丁度いい。
苦しそうになる度、びくっと痙攣して震える。こちゅっこちゅっとペニスを押し付けたら瞼を閉じて涙をこぼす。
苦しそうに声を漏らして、顔中が涙と鼻水でぐしょぐしょだ。
可愛い。
この顔も。
後頭部から手を離すと、それを合図に剛が勢いよくペニスを吐き出した。苦しそうに呼吸を整えて息を吐いて吸って繰り返す。
ぐずぐずと鼻を鳴らしながらそれでもまた俺のペニスに顔を近づける。すんっと鼻を鳴らして息を吸い込む。
根元をチロチロ舐めながらペニスを握って擦り寄る。
「ふふ、好き?俺のちんこ、」
「ん、…っ、すき、…っ、」
おいで。
剛の手を取って引き寄せたけど剛がゆるゆると首を振った。
「ん、もいっかぃ…光ちゃんの、おちんちん……、のどまで…、」
苦しいのに好きみたいだ。
甘える視線に根負けしてゆっくりとソファから立ち上がる。頬を撫でたらうっとり微笑んで剛がまたペニスの根元に顔を埋めた。
はむっと、また口の中で温めて舐めしゃぶる姿を見下ろす。
美味しい?って聞いたら、そのままペニスをまた喉の奥まで飲み込む。今度は後頭部を支えずに腰を揺らしてみる。
「ん、…っん゛、んん、っ」
あー…気持ち良すぎる…。
喉の奥で締められて、舌を使って器用に愛でられるこの感覚はいつも虜になる。
たまんねぇ。
ゾワっとした感覚が背筋を這い上がって下腹部に力を込めた。グッと堪えて出すのを我慢する。
ぷはぁ、と唇を離した剛を見てつい理性が飛びかける。腕を掴んでソファに押し倒したら剛が一際高い声で喘いだ。
「ぁ、…っこういち…っ、」
ペニスの竿を尻の割れ目にくっ付けたら、ひくっと挟む力を強くする。
「ふふ、欲しい?」
涙を溢す瞼にキスをして先端を埋めながら俺も、早く挿れたい。ねだったら剛が尻たぶを片方待ち上げた。
くぱっと孔が開く。
ちゅぷっとくびれまで埋めるとその内圧で脳天まで響く痺れ。
「あ、…っあ、かんっ、…すぐ出る、かも…っ、」
「ん、ふ…、いいよぉ、」
ピストンなんてする余裕もなく、きっとすぐに発射してしまう。
剛の腰を掴んだまま息を吐いて吸う。
緩やかにペニスを押し込むと襞が絡みついてくる。ぎちぎちに締め付けるのを押し開く感触。ぶっちゅんと根元まで埋まった感覚に頭の中が白く飛んだ。
「…っ、ぅ、あ、…っ、だめだ、つよし、…っ、」
出す…っ。
叫ぶのと同時に腰を回して内側で擦り上げる。堪らず射精。
びゅくぅ、びゅくぅと吐き出されれていく心地よさに腰が何度も震えた。
それから無我夢中で奥を穿つ。
「ん、あ、あぁ、ん、あん、あん…っ、」
「は、…っ、は、…っ、」
剛の喘ぎと俺の唸りが交差する。
腰が止まらない。脚を片方持ち上げて側位で突き上げたら精子とローションが泡立って溢れてくる。繋がったそこがより一層えろさを増す。
ぶちゅぶちゅと音を立ててきゅぅ、きゅぅに剛の孔が何度もペニスを締め付けた。
また、勢いに任せて射精を繰り返す。
く…っ。
止まんねぇ…っ。
腰が震える。
精巣がのたうち回る。
ぱんっ、ぱんっ。
肌が打つかる。ベットが軋む。
スプリングが音を立てて、腰を打ち付けるたびに剛が背を逸らす。
びくん、びくん、と。
ソファで潰れるほど抱いたのに結局それだけに止まらず。ベットに連れ込んでからはもうずっと繋がってる。
「あ、ぁ、…っ、あ、ん、あん…っ、あぁ、こ、ちゃ…っん、あぁ、…っ、ぐりぐり…っ、な、かぁ…っ、」
あつうい…。
剛が泣きながら、顔を振る。
涙の粒が飛び散ってぐずぐずと鼻を鳴らす。
堪らなく可愛い。
背後から腕を掴んで引きながらばっちゅんっと腰を打ち付けたらぶるぶるっと身体が痙攣した。そのあと、ぴゅぴゅっと蜜を飛ばす。
「ふふ、…っさっきから、めっちゃいってるな、」
「ん、あ、あぁん…っ、あ、あぁ、激し…っ、」
今度はそのまま抱き上げて俺の上に座らせる。ずぷぷっと根元まで咥えたそこがまたひくついてぐったりと背中を凭れてきた。
「でも、勃ったまま、剛のちんちんずっとピクピクしてるよ、」
「ん、ぁ…っ、や、て…、光一が…、ずっとぉ…、」
ふにゃふにゃ泣きながら擦り寄ってくる姿の愛くるしさたるや。
触ってくれない、触らしてくれない。
ひんひん泣き出して鼻を啜るのもまた可愛くて。
「ふは、かぁいいな。」
触って欲しいの?って聞いたら泣きながら頷く。おちんちん、ぎゅってしてって。俺にねだってくるところが剛らしくて。
堪らん。めっちゃ可愛い。
自分でしたらいいのに。
しないのは、叱られるって分かってるから。さっきも何度も自分で握ってシコろうとしていたから、その度にお尻叩いて叱ってやった。
言いつけ守って我慢してる剛が可愛くてたまらない。
「そうね、射精はちゃんとしようか?」
するっと指先で性器を突く。
根元から先端に向けてなぞったら剛が天を仰いだ。
「ん、ああぁ、…っ、あ、あぁ…っ、」
またお腹の奥が痙攣。
「剛、ちゃんとシコってやるから、自分で気持ちいいところ、こすこすして、」
背後から寝転んで剛の尻たぶを掴む。
背中を向けたまま前傾した剛がゆっくりと膝を立てた。そのまま上下に腰を振ってぐぽっとペニスが埋まる。
その度に1番奥の襞が何度も吸い付く。
「は…っ、すげ…っ、」
後ろから尻を揺らす姿は絶景だ。
ペニスが抜き挿しされて、それが剛の意志でぱちゅんぱちゅんとハマるのがめっちゃえろい。
前から揺れるちんこが見れないのは残念だが。これはこれで、目の保養なのだ。
絶景だ。
「ん、あ、あぁん…っ、こ、いち…っ、」
ここ…っ。
ブルっと剛が震えた。
腰を少し浮かせたまま自ら腰を揺らして掻き回す。
ペニスでも感じるぷっくり膨らんだシコリ。
「ふふ、ここ?えっちだね、お前は。」
ここ体勢が気持ちいいの。
グラインドしながら剛が泣くから足首を掴んで腰を突き上げる。ぶちゅぅっと上下に何度もピストンしてやれば力無く剛が座り込んだ。
「こら、」
尻たぶを片方叩いて、もう一度腰を浮かせるよう指示を出す。ひんっと啼いてまた身体を前傾する。俺の膝に手を着いて必死に腰を浮かせる健気な姿。
「ん、あ、あぁん…っ、お、く…っ、や…っ、ら、め…っ、」
その度に腰を突き上げてペニスを打ち込む。前後に擦り付けては、円を描くようにかき回す。
「でも、ここが好きなんやろ?」
上体を起こして背後から抱きしめたら、力を抜いた身体ふっと倒れ込んできた。そのまま性器を握って上下に擦ったら剛が身体を震わす。
声の無い悲鳴をあげて涙を溢した。
「ん、ひ…っ、ぁ、あぁ…っーーーー………っ、」
びゅびゅっと、精子が飛ぶ。
下唇を噛み締めて感じ入るから、そこに舌を乗せて舐めてやる。口を開いた剛がチロっと舌を出した。絡み合わせて吸いながら腰を揺らす。
可愛い、可愛い剛。
俺だけの剛。
唇を離して近いところで見つめる。
「ん、…っ、こういち…っ、」
「ふふ、久しぶりやからな、」
もう一度唇を重ねる。
キスの合間で剛が甘えた声を出す。
好きって。
大好き、愛してる。
甘えるような小さな声音。背筋が震えた。
「ん。俺も。」
涙で濡れた綺麗な瞳にキスを送る。
かぁいいな。デレついて抱き締めたらきゅっと内側が締まった。
ーーーー
はふ…っ。
息を吐いた剛が指を咥えて目を閉じた。少しだけ甘えるような喘ぎを漏らしながらひくっと腰が震える。
中に挿れた指を掻き回して、閉じたり開いたり。こぷ、こぷこぷっと精子の塊が孔から溢れる。
どろどろ…。
溢れ出たそれを指で掬いながら理性を失った自分に若干呆れる。
仕方ない。
今回は、色々中途半端なんだもんよ。一緒にいる期間が頻繁にあるせいか、離れてるとより遠さを感じる。
変な感覚。
それならいっそ、例年のように稽古と舞台に没頭したいもんだ。汚れた身体をタオルで拭って、綺麗に拭き取る。
「ん、全部出た?残ってない?」
「ん、ぅ…、」
指を咥えたまま剛が頷く。抱えていた脚を下ろしたら、臍の下を撫でながらじっと俺を見た。
「…はげしかったぁ…、きょお…、」
虚な眼差し。
少し眠そうに瞬きを繰り返す。
「んは、まぁな、…久しぶりやったし、」
最初に誘ってきたのはお前やから。隣に転がって前髪を指先に巻き付ける。突き出た唇を撫でたらぱくっと指を咥えた。
「ん、…また、しばらくお預け?」
「ん?んー…そうね、」
剛の指がツツー…と俺の腕を突く。
筋肉を手のひらで抱き合わせて揉んだあとは、鼻から大きく息を吐き出した。
「まいにち、…帰ってこれるん?」
「ん?…まぁ、帰って来るよ、」
定かでは無いが取り敢えず頷く。
さっきチーフとのやり取りで、ダメです、ってハッキリ言われたけどな。仕方ないやん、嫁が帰って来たんだもん。頭の中で必死に言い訳を探す。
明日、もう一度リベンジをしよう。
せめて、剛が戻ってきた間は…毎日は無理でも帰宅の頻度を、増やしてもいい気がする。
何とか、許可してもらおう。
今日だって自宅に帰るって話したら結構渋ってたもんな。
まぁ、なんか、高級なお菓子とかで折れてくんないかな。
ーーーfinーーー