乃木坂46(短編)

□誕生日
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田村真佑編...











田村side...















皆さんこんにちは!

乃木坂46、4期生の田村真佑です!

今、乃木坂工事中さんの収録に来ています!

先輩方が私達4期生を紹介するって言う企画で、私達からしたら初めてのテレビ出演だから凄く緊張してるし不安だらけ...

けど、そんな不安や緊張を先輩方が解いてくださって凄い優しくて嬉しかった...

先輩方のお陰で収録も無事に終わって、楽屋に戻りながら皆と色んな話をした。

次に収録がある人や用事がある人達が私以外全員だったので、楽屋には今私1人w

私はこの後特にやる事もないから、何処か出掛けようかな、なんて事を考えながら帰る準備をしていたら...
















コンコン(扉を叩く音)













『誰かいるかー?』


田村「あ、はい!います!」


『入っても良いか?』


田村「あ、大丈夫です!」











ガチャ(扉を開ける音)













『お疲れ様!あれ、もう真佑ちゃん1人?』


田村「あ、はい!もう皆さんいなくなっちゃいましたw」


『そっかw』











今、私の目の前にいる人は乃木坂のスタッフさん。

名前は貴幸さん、年齢は26歳。

乃木坂が出来た時からいるので、もう7年になるそうです。

7年も皆さんと一緒にずっと仕事してるって普通に考えたら凄い事。

年齢も近い事もあってか、皆さんから凄い頼られてる優しいスタッフさん。

確かに私からみても優しいと思うし、気遣いとか出来るしどんなワガママも叶えてくれる、偉大な人。

そんな偉大な人と2人きりで楽屋にいる。

なんか凄い緊張するw













『真佑ちゃん?』


田村「は、はい?」


『どうしたの?なんかボーッとしてるけど?』


田村「あ、いえ!何もないです!」


『そう?あ、そうだ!真佑ちゃんさ、この後って時間あったりする?』


田村「あぁ〜特にはありませんけど...」


『あ、本当?ならさちょっとここで待ってて!』


田村「あ、はい」












貴幸さんが走って楽屋を出た。

いったいどうしたんだろう?













『はぁ...はぁ...はぁ...悪い!待たせたね!』


田村「いえ!大丈夫ですよ!」


『ありがと!はいこれ!』


田村「これって...何ですか?」


『何ってプレゼントだよ』


田村「プレゼント?何でですか?」


『だって、今日誕生日でしょ?』


田村「え、どうして知ってるんですか?」


『俺はスタッフだぞ?一通り4期生の資料も読んでるからな。
だから誕生日とかは覚えるようにしてるよ』


田村「そうなんですか!?
だから今日私の誕生日って知ってたんですか?」


『そうそう、メンバーで知ってる人はいた?』


田村「あ、知らない人が多いですねw」


『そっかwじゃあメンバーからおめでとうって言われなかったかw』


田村「そうですねw
皆に言うのも恥ずかしいので、それに入ったばかりだから言う勇気もなかったですしw」


『まぁそうだよね、じゃあ俺が初めて言う感じか!改めてお誕生日おめでとう真佑ちゃん!』


田村「貴幸さん...ありがとうございます!
これ、開けてみても良いですか?」


『どうぞ!』


田村「これって、アクセサリーですか?」


『そそ、やっぱり女の子って言ったらアクセサリーかなって思って』


田村「嬉しいです!ありがとうございます!」


『喜んでもらえて何よりだ!あ、でもこれ皆には内緒ねw
言うと色々言われちゃいそうだからw
付ける時はプライベートで付けてw』


田村「分かりました!」


『助かるよ!』










メンバーの皆さんでも知らなかった誕生日を、貴幸さんはスタッフさんだからそれを知っててわざわざプレゼントまで用意してくれた!

しかも凄く可愛いアクセサリー!

とっても嬉しいし、やっぱり貴幸さんは優しいなって思う!













『ケーキは用意出来なかったからこれから買いに行って2人で食べよっか!』


田村「いや、そこまでしなくてももう充分ですよ💦プレゼント頂けただけで嬉しいですから!」


『そう?俺は真佑ちゃんと2人でケーキ食べたかったな...』









凄い落ち込んでる...

そんなに私とケーキ食べたかったのかな?

なんか不思議な人に思えてきたなぁ。













田村「じゃあ、今度東京案内してくれませんか?」


『お、おぅ!そんなんで良いのか?』


田村「はい!それでなら問題ないです!
こんなに素敵なプレゼントも頂いたので2人で会う時はこれ付けて行きます!」


『おぉ!それは良いな!
分かった!ならそうしよう!』














笑顔でそう言ってくれた貴幸さん。

その笑顔を見て私は胸がキュンっとなった。

何なんだろう?この胸の痛み...











田村side out...
















この胸の痛みを知るのはもう少し後になる事だろう...


















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