乃木坂46(短編)
□ハッピーバースデー
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男主side...
どうも皆さんこんにちは!
豊里貴幸です!
今日4月1日、世間ではエイプリルフールと言われて年に1度嘘をついて良い日。
だからと言って俺はそんな嘘をつける友達もいないし、親に言った所で意味がないw
それに...
俺の誕生日でもある...
エイプリルフールだから昔から色んな人に[お前嘘だろw][本当の誕生日教えろよw]と散々嘘をネタにされてきた。
俺自身昔はそれが嫌で若干トラウマにもなったが、自分の誕生日は基本的に言わないようにしてたし、誤魔化したりもした。
だから本当に祝ってもらえる人は親と甥っ子姪っ子達だけ。
それだけでも充分嬉しいし、身内で祝ってもらえるだけで全然良かった。
けど、俺は乃木坂と出会って彼女達の純粋さに心惹かれた。
だからメンバーの皆には俺の誕生日ぐらい教えても良いかなって思った。
そしたら、皆から祝ってもらえた。
身内以外に祝ってもらえたのは初めてだったから素直に嬉しかったし、感動して泣いたりもした。
俺は良い所で働けたなって心から思う。
メンバーには感謝だな!
そして今日も皆からお祝いをしてくれる。
筈だった...
よりによって今日は仕事が休み...
先輩からお前は働きすぎだ、少し休めと言われてしまったw
なので仕方なく休ませてもらった。
個人的には仕事するのが大好きだったから、家に居ても正直やる事がないw
するとメンバー数人からLINEが来た。
何と家に来て祝ってくれるそうだ。
正直嬉しいw
1時間後...
ピンポーン(チャイムの音)
『はーい』
ガチャ(ドアを開ける音)
『いらっしゃい、皆ありがとう来てくれて!』
白石「いえいえ!貴幸さんの誕生日ですから!
どんなに忙しくても来ますよ♪」
秋元「そうですよ!大好きな貴幸さんの為ですから♪」
『あはは、ありがとう!嬉しいよ!』
来てくれたのは白石、真夏、飛鳥、山下、大園、北野、純奈の7人。
ありがたい事に2期生や3期生の皆とも仲良くさせてもらってる。
特に大園とか山下は歳が7つも違うから話はたまに合わない時もあるw
けど3期生全員は俺を頼ってくれてる。
俺もそれが嬉しい。
実際に俺が乃木坂のスタッフとして働き出したのは7年前、乃木坂が出来た時期に入った。
秋元先生とは知り合いだった事もあって「初期のスタッフとして働いてみるか?」と誘ってくださった。
お陰で俺も乃木坂と一緒に成長したし、学ぶ事も多かった。
今は真夏と白石がケーキや料理をしてくれている。
俺も比較的料理は出来るから『手伝おうか?』と言ったが、「主役なんだから大人しくしてて!」と2人に言われてしまった。
飛鳥は相変わらず本を読んでるし、山下と大園は2人で遊んでいるw
その為、2人の料理が出来上がるまで俺はしばらくの間北野と純奈と話す事にした。
『北野と純奈もありがとね!来てくれて嬉しいよ!』
北野「いえいえ!私も白石さん達と同じで貴幸さんの為ならどんなに忙しくても絶対に祝いたいですから♪」
北野「それに、お世話になったので...」
純奈「私も日奈子ほどじゃないですけど、2期生の私達は皆貴幸さんに優しく接してくださったので...」
純奈「2期生の皆からもおめでとうって伝えてくださいって言ってたので」
『そっか、2期生の皆にもありがとうって言わなきゃね』
北野と純奈と話している内に、2人が作った料理やケーキが出てきた。
そんなこんなで皆から祝ってもらって料理も食べて、あっという間に時間だけが過ぎてった。
夜も21時になり皆朝早いし、勿論俺も朝早いからここでおいとま。
大園「貴幸さん、改めてお誕生日おめでとうございます!
これからも宜しくお願いします!」
『ありがとう大園!』
何故か1人ずつ挨拶して家を出るw
山下「これからも頼らせてもらいます!」
『全然大丈夫だよ!』
白石「貴幸さんはこれからも必要な存在なので、ずっと居てくださいね?」
『あぁ!居るよ!』
真夏「これからももっとズッキュンしていきますね!」
『お好きにどうぞw』
純奈「2期生ともこれから仲良くしてもらえると嬉しいです!」
『勿論!仲良くしてくれるとこっちも助かる!』
飛鳥「こんな私だけど、これからも宜しく」
『宜しくね飛鳥w』
北野「...」
『どうしたの北野?』
北野「...これ...」
『これって...プレゼント?』
北野「はい、皆持ってきてなかったと思うんですけど、私は1番お世話になってるので皆さんには内緒で...」
『あ、ありがとう、大事にするよ』
北野から貰ったのはキーホルダー。
俺には合わないんじゃないかって言うぐらい可愛らしい物だったw
でも嬉しかった、この歳だから今更プレゼント貰ってもなって思ったからメンバーには自然にプレゼントは大丈夫だよと断っている。
『でもどうして?プレゼントは断ってるのに』
北野「どうしてもあげたくって...
貴幸さんの事、好きだから...」
『北野...』
北野「私が休養中でも電話してくれたり、相談してくれたり、ずっと優しくしてもらったからそれが凄く嬉しくて自然と貴幸さんに惹かれました...」
『そうなんだ...』
北野「なので、付き合ってとは言いません!まだ乃木坂で頑張りたいので...
その代わり、これからもっと私と仲良くしてください!」
『北野...ありがとう。そんな事言ってもらえて嬉しい。こんな俺で良ければ宜しく頼むな?
俺が北野を支えるよう頑張る』
北野「はい!!!」
『じゃあまた明日な!』
北野「はい!また明日!良い1年にしてください!」
俺はこれから北野を支えていこうと思う。
北野、宜しくな。
END...