乃木坂46(短編)

□卒業
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衛藤side...






























3月31日...
















私衛藤美彩は乃木坂46としての活動を終了となる。

乃木坂に入って8年、最初は本当に苦労した。

6枚目までアンダーとしてやってきて、同じ歳の松村沙友理や、白石麻衣が福神として活躍していく姿を遠くから見て何度も乃木坂を辞めようとした事もあった...

それほど私は最初の頃は嫌だったし追い込まれてた。

だから7枚目のシングルで選抜で呼ばれた時は本当に嬉しくて大号泣をした。

今となっちゃそれも良い思い出だけどw

それと同時に私と一緒に初めて選抜として呼ばれたのが、川後陽菜と中元日芽香。

2人が呼ばれた時も本当に嬉しかった。

私達3人の企画も用意してくれて、本音で話し合って...














そして2019年2月14日に私は卒業発表をした。

数人のメンバーには言ってたけど、やっぱり泣いてくれる子達もいた。

でも私自身、もうやり残した事はないし、年齢も26歳だしいつまでもここにいちゃダメだなって思った。

だからと言ってこれから何をするかって言うのはまだ決まってないんだけど...

















とりあえずはゆっくりしたいかなって思うw














そして3月19日に私のソロコンサートを行った。

自分でセットリストを考えたりして、凄く大変だなって思ったけど、それと同時にあぁ卒業しちゃうんだなって言う実感もそこで湧いた。

まさかメンバーが登場するとは全く思ってなかった...

だからメンバーと一緒に歌ったりして凄く思う所がいっぱいあって思わず泣いちゃった...

それも込めて全てが良い思い出だったな。














そして3月31日の握手会をもって乃木坂46を卒業。

時刻も夜23時、最後の握手会が終わって今は家にいる。

皆にはずっと内緒にしていたが、私にはもう付き合って10年経つ彼氏がいる。

赤ちゃんの頃から一緒にいる幼馴染の関係。

最初は仲の良い幼馴染だと思っていたけど、高校生になったある時に助けてもらった事がキッカケで好きになって私から告白して付き合う事になった。

まぁ良くあるドラマみたいな展開だよねw

私でもそう思うw

で、彼が東京の大学に行く事を知った。

私は最初は反対した、だってずっと一緒に居れると思ったから。

でも彼には目指しているものがあった。

私はそれを止める事は出来ない、応援したかった。

だから私は止めず、彼のやりたい事に向かって応援する事を決めた。

東京と大分じゃかなり遠いから、私から別れようって伝えたんだけど、彼は『何で別れる必要があるんだ?そりゃ遠距離だけど、全然俺から会いに行くし』って物凄くカッコ良く言われちゃうもんだから、別れずに遠距離恋愛をした。

それから何かあったらお互いに連絡しあったりして寂しさを紛らわしたりした。














そんなある日、私はある雑誌で乃木坂46の1期生オーディションの募集を見つけた。

元々アイドルが好きだった私はもしかしたら貴幸に会えるかも知れない、そんな軽い気持ちで応募した。

そしたらなんと...



















乃木坂46を合格した。

私は凄く嬉しくて、その事を貴幸に伝えた。

そしたら貴幸は怒った。

だって乃木坂46は恋愛禁止だったから。

秋元先生が作った48グループは恋愛禁止、勿論その関係で乃木坂も恋愛禁止と言う事になる。

私は知ってはいたけど、やっぱり会いたいって気持ちが強かった。

貴幸に必死に説得して納得してもらって一緒に秋元先生の元へ許可をもらいに行った。

秋元先生は「皆には内緒にするように」と条件を出して私達の恋愛を認めてもらった。

私は凄く嬉しくて、これからも一緒に居れると思うと乃木坂と言う仕事を頑張れる!そう思った。

そしてそれから必死に頑張って年月が経って今に至る...

















この8年、長いようで短かった乃木坂の生活は今日この日をもってピリオドを迎えた。










これからは貴幸と堂々と付き合える。















私はどんなに世間から批判されようとも、これからもずっと一緒にいる。
















宜しくね貴幸!















大好きだよ♪













END...


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